初めてのクラリネットソロ演奏の選曲のポイント

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いろいろなクラリネットソロ曲集

レッスンに通っていて、発表会に出演してみよう、と決意したり、部活でソロ演奏を披露することになった、など、1人でクラリネットを吹くことになった時、難しいのが選曲ですよね。

初めてであれば、なおさらです。

CDやピアノ伴奏譜つきの曲集、コンビニエンスストアのマルチコピー機などで出力できる1曲売りの楽譜など、今は本当にたくさんの楽譜が出ていますが、東京クラリネット教室の生徒さん達にも「どうやって曲を決めたらいいのか」と相談されることも多いので、今回は初心者さん・初級者さんが曲選びの時に考えると良いことと、参考までに何曲かご紹介したいと思います。

好きなジャンルを考えよう

どんな場で演奏するかによっても、選ぶべき音楽ジャンルは変わってきますが、「なんでも好きなものを吹ける」という前提で、お話していきます。

具体的に演奏曲を絞る前に、まずは自分がどんなジャンルの曲が好きかを考えましょう。

例えば、クラシック(ライトクラシック含む)・ジャズ・ポップス・ディズニー・ジブリ・演歌などなど、「聴くのが好き」を着眼点にして、ある程度絞ります。

絞れたら、「クラリネットで吹いたら楽しそう」という点も考えて、ざっくりと「やってみたい」を探してみましょう。

この段階で、ぎちぎちに「絶対このジャンル!」と決めてしまうと、あとあと大変になりますので、あくまで「ざっくり」にしておくことが大事です。

初めてのクラリネットソロ演奏の選曲のポイント

大まかにジャンルを決めたら、「自分がこのソロ演奏で、何を得たいのか」という点に注目します。

せっかく挑戦するのであれば、成長を感じられた方が良いですよね。

など、「特に自分が磨き上げたい部分」を、具体的に考えましょう。

もちろん、クラリネットを演奏していく上で、全てができるに越したことはありませんが、初ソロ演奏から欲張るのはお勧めしません。
まずは一点集中で進めていきましょう。

目標が見えると、選曲と練習の方向性が定まります。

やりたい曲が見えてきてから、その曲の楽譜が出版されているかどうかを探してもいいですし、クラリネットの楽譜を扱っているお店に足を運んで、希望に合う曲があるかを探してもいいでしょう。

なお、楽譜を買う際は、サンプルでも構わないので、極力目を通してから購入することをお勧めします。

それぞれの目標に合ったおすすめ曲

ではここで、先程挙げた目標を強化するために向いている曲を、いくつかご紹介していきましょう。

各曲、いろいろなアレンジが出ていると思いますが、今回は星野正・編『クラリネット名曲31選』を参考に、お話していきます。

クラリネットソロ曲集の表紙

音楽的に演奏したい

いずれは、パラパラと速い動きが求められる曲でも、音楽的な演奏ができるようにしていきたいですが、それについてはかなり難易度が高いので、ソロを始めたばかりの時は、ゆったりした曲を選ぶといいですね。

そこで、『トロイメライ(シューマン)』や『ロンドンデリーの歌(アイルランド民謡)』がお勧めです。

ゆったりした曲の楽譜サンプル

基本的にはスラーでの演奏で、音域も広いので、たっぷりと安定した息をクラリネットに入れ続けることが求められ、基礎力の確認もできます。

また、一番短い音符は八分音符ですので、運指はそこまで難しくなく、「どのように吹いたら、音楽的に、美しく聞こえるか」という点に集中して、曲と向き合うことができます。

練習しているアーティキュレーションを使いたい

「タンギングができるようになった」「最近練習中のスタッカートを使ってみたい」という時には、『メヌエット ト長調(ベートーヴェン)』『セレナーデ(シューベルト)』が良いでしょう。

テンポは比較的ゆっくりで、動きもそこまで細かくないですが、先程の2曲に比べて、1つのスラーが短くなっていますし、ノンレガートやスタッカートも出てきます。

アーティキュレーションの練習になる曲の楽譜サンプル

基礎練習でやっているアーティキュレーションの吹き分けが、実践的に使えるかを確認することができるでしょう。

指を回したい

せっかくだから、ちょっとだけ難易度の高い曲にチャレンジしたい、ということでしたら、『ワルツ(ブラームス)』『クラリネット・ポルカ(ポーランド民謡)』をお勧めします。

『ワルツ』は、ゆったりとしたメロディーから、突如としてアルペジオ(分散和音)が現れますが、そこまで細かい音は多くありません。

指を回す練習になる曲の楽譜サンプル

一方、クラリネット吹きなら一度はやっておきたい『クラリネット・ポルカ』は、ほぼずっとアルペジオで構成されていて、曲の中での無駄のない指の動きの練習としては、最適です。

自分が吹きやすいテンポを設定することで、難しさは調整できますので、普段からアルペジオ練習をしている方であれば、「楽譜が黒くて無理!」と敬遠せずに、挑戦されるといいでしょう。

「吹いたら楽しそう」を一番に

今回はクラシックの曲を例にお話してきましたが、「その曲をお勧めする理由」に着目していただくと、別のジャンルの曲を選ぶ時にも、当てはめることができると思います。

演奏していて楽しくないと、練習も苦痛になってしまいますので、楽譜を見るだけでなく、音源を聴いてみたりして、選曲の際は、「クラリネットで吹いたら楽しいかな?」の感覚を大切にしましょう。

そして、「ソロ曲を練習・演奏することで得たいもの」も具体的に掲げて、楽しみながらクラリネット上達の道を進んでいって下さい。

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