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替え指をマスターしてクラリネットを美しく吹こう

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座ってロングトーンをする生徒

毎日蒸しますね。
レッスンでお会いする生徒さんも、皆さん「暑いですねー…」しか出てこないご様子です。

かと思えば、建物の中はキンキンに冷えていて、冷房のせいで具合が悪くなられている方もいらっしゃるので、体調管理にはより一層気をつけていきましょう。

根を詰めた練習で、水分を摂り忘れたりもしないで下さいね。

ところで、吹奏楽コンクールが近いこの時期、難しい曲に取り組まれている人も多いと思いますが、レッスンをしていると、替え指を使わない・使えない(知らない)方が結構多いなと感じます。

しかし、私達が使っているクラリネット(フランス管)は、実に効率良く運指が考えられていて、替え指を使うことができれば、よほどでない限り小指をすべらせたりして対応する必要はありません。

きちんと替え指をマスターして、今以上に美しく演奏できるようにしていきましょう。

クラリネットの替え指とは

替え指というのは、「違う運指で同じ音を出す」ということです。

フランス管のクラリネットは、キー同士があちこちつながっているので、そのようなことが可能になります。

クラリネットにおいて、替え指というものを使わずに演奏することは、無駄に難易度が上がったり、スラーで吹かないといけないのに、スラーがかからなかったり、あまりいいことはありません。

特に、両小指の替え指をわかっていないと、細かい音の連続などがあった時に、路頭に迷うことになるので、しっかり使えるようにしておきましょう。

替え指をマスターしてクラリネットを美しく吹こう

座ってロングトーンをする生徒

私達が吹いているクラリネットは、左右小指が担当するキーが4つずつあります。

左手の一番薬指寄りのキー(ド#/ソ#)だけは、上管についているものなので、替え指はありません。

また、右手の担当するキーの上段・一番薬指寄り(ソ#/レ#)は、上位モデルだと替え指が存在しますが、基本的には同じ音を鳴らせるキーはついていません。

この2つ(左右各1つ)を除いた小指のキーは、左右が連動していますので、替え指を使うことができます。

例えば、全てのキーを押さえた「シ」の音であれば、下記の3つの運指で鳴らすことができます。レジスターキーを押さえたシの運指3種類

一番左が、スタンダードな「シ」の運指ですが、替え指の最も大事なことは「小指を交互に使う」ことですので、「替え指を使う」となった時は両小指を使うこの運指は、使用しません

前後に先程お話した「レ#(右手上段・上)」の音があるのであれば、「シ」は真ん中の運指を使います。

また「ソ#(左手一番上)」が前後にあれば、向かって右の運指を使う、というわけです。

「シ・ド#・レ#・ソ#」と音が並んでいるのであれば、「右・左・右・左」と小指を使えば、すべらせる必要も、間に音が入ることもなく、スムーズに美しく演奏することができます。

これが、替え指を使う、最も大切な点です。

この場合は、「シ」の音の上に「右」もしくは「R」とメモしておけば、あとの指は逆になりますので、細かく書き込まなくても迷わずすらっと吹けるはずです。

もちろん、チューニングで使う「ド」や、例にもあったその半音上の「ド#/レ♭」にも替え指がありますので、普段から運指表をしっかり見て、何も考えなくても左右が使い分けられるようにしておきましょう。

使えるレベルに慣れておこう

レッスン中に笑顔の生徒

替え指は、知っていても使えなければ意味がありません。

クラリネットを吹いている最中は、自分で指を見ることができませんので、感覚として覚えておく必要があります。

曲に出てきたからといって、慌てて使おうとしても、急にはうまく使えませんので、「今日のロングトーンは替え指を使ってみよう」というように、普段から慣れておくようにしましょう。

また、今回お話したような「替え指がない小指の運指が絡んでいる」といった場合だけでなく、「ここの連符は、右だけでシを吹いた方が、速く指が回るかも」「この音の並びだとド#は左だけの方がいいかもしれない」なんてこともありますので、いろいろな点から運指を考えられるようにしていけるといいですね。

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