たくさんアンサンブル曲がある時の初見の注意点
2023年9月20日、新しい中級者アンサンブルが発足しました。
発表会が終わってまだ2日ですが、次回発表会まであと5ヶ月しかないので、早速今月から全クラス始動します。
それに合わせて、こちらの「平日日中開催の中級者アンサンブル」も本日からスタートです。
まずは、他の中級者アンサンブルに参加されていた方が2名と、当教室のアンサンブルクラスには初参加の方、計3名のメンバーで次の発表会を目指して練習していきます。
本日は、お一方ご都合がつかなくなってしまったので、B♭クラリネット2名と講師の3人で初見大会です。
今日から練習していく曲は、チャイコフスキー作曲『くるみ割り人形』より8曲抜粋です。
新メンバーで演奏する時は
以前にもお話したことはありますが、アンサンブルをやっていく上で、メンバー同士の気持ちの距離感というのはとても大事です。
ずかずかと踏み込む、とか、そういうことではないのですが、やはり気心が知れている人と一緒に演奏しているのと、あまりよく知らない人とアンサンブルするのでは、演奏のまとまり方に差が出てきます。
もちろん、仕事として集められたメンバーの場合は、合わせの回数も限られていたりするのでそんなことは言ってられませんが、東京クラリネット教室のアンサンブルクラスに関しては、そういうわけではありませんね。
集合時、楽器を準備する時、休憩中、片づけしながら、帰り道などなど、ちょっとした雑談で構いませんので、距離を縮める作業をしておきましょう。
練習中に少し間違えたり、失敗してしまった時に「あはは!」と笑い飛ばせる関係は、聴いている人達に安心感を与える演奏ができるようになります。
たくさんアンサンブル曲がある時の初見の注意点
今回の演奏曲は、短いながらも8曲あります。
まずは全ての曲を通すことにしましたが、たくさんの曲を続けて初見で演奏する場合に、特に気をつけなければならないのが、拍子と調号の切り替えです。
1曲の中でも、転調したり拍子が変わったりすることはありますが、曲が変わるということは、もっと確実に変化がありますので、しっかり頭と気持ちを次のモードに入れなければなりません。
前の曲の拍子のままのつもりで吹いたり、何が何個ついているのか把握しないまま吹き始めたり、ついていない♯や♭をつけてしまったり、ということは絶対にやらないように、充分気をつけましょう。
そして、一度間違えたことは、またやってしまう可能性がありますので、すかさず書き込みすることも大切です。
その後、何度か吹いても全く間違えない!ということであれば、消せばいいだけなので、どんどん書いていきましょう。
そのためには、楽譜への書き込みを消えないものでやってはいけませんよ。(ベストは鉛筆です)
少し話が逸れてしまいましたが、アンサンブルだけでなく、吹奏楽でも、「今日はいろんな曲の初見をやりまーす!」という日があると思います。
曲ごとに、拍子と調号をさっと切り替え、「あれ?今、何拍子で吹いてるんだ?」や「今の音、なんか気持ち悪かったぞ…」ということがないようにしていきましょう。
正確な譜読みをしておこう
お一人お休みでしたが、新クラスも無事に終了しました。
今日はざっくりと、曲の雰囲気を掴むための練習でしたので、なるべく早く譜読みを終わらせて、音楽的な演奏に気持ちを向けられる準備をしておいて下さい。
その際に、音を間違えたりしないことは当然ながら、正しいリズムや、正確なアーティキュレーションにも気をつけながら、丁寧に進めていきましょう。
強弱はあとからでもつけられるので、最初の段階では気にせず大きく吹いておいていいのですが、「とりあえず指ができるようになってから、アーティキュレーションをつければいいや」と、吹きやすいように練習をしていると、修正にかなりの労力を使うことになってしまいます。
そのやり方だと、余分な時間を割かなくてはならなくなるため、音やリズムを読むのと同時に、アーティキュレーションも一緒に読んで、その通りに吹くくせをつけていきましょう。
来月は3名揃う予定です。
全員揃った時のサウンドを、楽しみにしています。