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曖昧になってませんか?トリルの付け方

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吹奏楽のクラリネットパート譜

今日はあと数週間で吹奏楽団の本番を控えている生徒のレッスン。

生徒の希望で本番に向けた細かいお悩み解消をすることにしました。

最近、一番のお悩みは「トリルの正しい付け方がわからない」ということでした。

なんの疑問も持たずにトリルを吹いていましたが、言われてみれば、意外に決まりがわかりづらいかもしれません。

「私が不協和音にしている気がして…」とのことなので、今後自信を持って吹いていただけるように、ここではっきりとさせておきましょう。

トリルってなんだ?

まずはトリルの定義からおさらい。

トリルとは、楽譜上に書いてある音と、その1音上の音を細かく繰り返します。

全音・半音など関係なく、とにかく1音上です。

「ド」にトリルがついていれば「レ」と、「ミ」ならば「ファ」と、といった感じです。

もし、元々調号がついている曲であれば、そのまま調号をつけます。

写真の一番上の段・2小節目は、上のパートが「ド♯」と「レ」、下のパートが「ラ♯」と「シ」ということになります。

トリルの音を変える時

また、写真の二段目・練習記号『F』のように、トリル記号の上に♭・♯・ナチュラルがついている時は、トリルの上の音を変化させます

ですので、この場合は「レ」と「ミ♭」ですね。

先程例に出した、ト長調(G dur)で「ミ」にトリルがついていて、トリル記号の上にナチュラルがあれば、「ミ」と「ファのナチュラル」になるわけです。

トリルの正しい付け方

ところで、教えに行った学校などでよく見られるのが、「始まりの音も終わりの音もなんとなく…」のトリルです。

例えば「ド」の音にトリルがついていた場合、「レ」とトリルをしますが、あくまでメインの音は「ド」です。

「ドーーー」と伸ばす音に、飾りでトリルをつけるわけで、「ドレドレ……ドレド」が正しい付け方です。

「レドレド…」と始まったり、「…ドレドレ」と終わるのでは、和音の構成を無視していることになってしまいます。

楽譜上に記載されている音で始まり、その音で終わる、ということを、必ず気にかけましょう。

トリルは、音楽的効果を高め、華やかさをもたらしてくれます。

雑音になってしまわぬよう、正しい音で、より細かく、音楽に彩りを加えられるようにしましょう。

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