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クラリネットで新しい曲を吹く時の練習の仕方

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レッスン中とても楽しそうな生徒

11月に入って早10日。
今年も残り2ヶ月弱だなんて、時間が経つのが早すぎて恐ろしいですね。

私は、生徒さんの本番の日程をGoogleカレンダーに入れてるのですが(もちろん申告のあった方だけ)、今月は特に吹奏楽やオーケストラ、アンサンブルのイベントや演奏会を控えた方が多いように感じます。

「とにかく体調管理には気をつけて!と、厳しくお達しが出ている」とおっしゃっている方もいらっしゃいましたが、本当にその通りですね。

一人欠けるというのは、なかなかの事態ですし、ご自身も練習してきた成果を披露できないのは、あまりに残念すぎますので、感染症の類いはもちろん、寒暖差による風邪などにも気をつけてお過ごしいただけたらと思います。

そして、無事本番を迎えたら、持てる力を出し切って、楽しみながら演奏してきて下さいね。

本番終了後に待っているのは、新しい曲なわけですが、楽譜を配られたあと、皆さんどんなふうに練習をしているでしょうか。

「自分で新曲の練習をしておけと言われても、どうしたらいいのかよくわからない」と、よく相談を受けますので、新しく練習していく楽譜との付き合い方を考えていきましょう。

楽譜を配られたらまずやること

部活や楽団で、新しい曲をやることになったら、まずパート譜をもらうと思いますが、もらったあとどのようにしていますか?

「もらったまま、しばらく放置」という方が、案外多いなぁと、レッスンをしていて感じるのですが、新しい楽譜を受け取ったら、一刻も早く目を通しましょう

楽器が手元になかったり、吹くのが無理でも、とにかく一通り見ることが重要です。

もちろん、実際音を出せるに越したことはありませんが、だからと言って「吹ける時に見ればいいや(それまで放っておこう)」というのは、下手したら次にみんなで集まる時まで、楽譜を見ることなく時間が過ぎてしまうかもしれません。

それでは、あらかじめ楽譜を受け取った意味が、なくなってしまいますね。

など、ひとまず譜面(ふづら)を見て、ざっくりでいいので判断をしましょう。

そうすることで「これは今すぐにでも、譜読みを開始しないといけないのでは」と思うかもしれませんし、「こんな感じだったら、近々初見をやればいいかな」となるかもしれません。

そこを見極めるためにも、先送りせず、もらった楽譜は必ずすぐに見る習慣をつけていきましょう。

クラリネットで新しい曲を吹く時の練習の仕方

新曲の練習に取り組む生徒

新曲の楽譜が手元に来たら、やるべき練習は「初見演奏」と「譜読み」ですね。

よく言われることですが、「言葉は知ってるけど、結局どうしたらいいの?」という方もいらっしゃるかと思いますので、具体的にお話していきます。

初見演奏

新しい曲をもらったあとの個人練習の進め方はいろいろありますが、初めてクラリネットで音を出す時には、初見演奏のチャンスを逃してはいけません!

初見演奏というのは、読んで字のごとく「初めて見た楽譜を演奏する」ということです。

初めてということは、当然1回しかありませんので、何気なく止まり止まり音を出し始めてしまうと、貴重な機会を棒に振ります。

初見は慣れですので(断言できます)、「初見は苦手!」と思っている人こそ、最初に通すことをやってみましょう。

できれば、ゆっくりで構わないのでメトロノームをかけ、強制的に先に進まされることが大切です。

初見演奏でやるべきことは、

主にこの3点で、共通しているのは「その曲の長さでちゃんと終わる」ということです。

すごく極端な例を出しますが、4分の4拍子・8小節の曲があったとして(全部で32拍)、「最初の音を吹いたあと、楽譜はきちんと追えているけど、全然音を出せず、結局最後の音しか吹けなかった(32拍で終了)」というのと、「2小節目の3拍目で引っかかってしまったけど、その音を吹き直して、それ以降は楽譜通りに全部音を出せた(33拍で終了)」という状況であれば、前者の方が初見演奏として求められていることを、クリアしていることになります。

一見後者の方が良さそうですが、細かいことを言えば、「吹き直した音以降は、全て1拍ずれで、正しい位置で吹いていない」ので、楽譜通り吹けているわけではないのです。

「1人で吹いているし、一音でもちゃんと鳴らした方がいいじゃん」というのも一理ありますが、2人以上で、または合奏で初見をやった時に、そのくせが出てしまうと「落ちる(吹けなくなってどこをやってるかわからなくなる)」ことになってしまいます。

慣れていない曲でそうなってしまうと、当然行方不明になり、戻ってくることができません。

そういうことにならないように、新しい曲をもらったら、「音を出せなくても、楽譜をしっかり追って、無理矢理にでも終わりまで行く」という、初見演奏をやるようにしていきましょう。

譜読み

「譜読みしておいて!」と言われて「そう言われても何をしたらいいんだ…」という方も多いと思いますが、要は「一通り楽譜通り吹けるようにする」ことが譜読みですので、「そうなるためには、自分にはどういう方法がいいのか」ということを考え、知らなければいけません。

一つの目安としては、初見演奏をした時に引っかかるところが、苦手な部分ですので、「とっさにわからないリズムがある」のであれば、リズムの分析からやった方がいいでしょうし、「結局ドレミが読めてない」「指が行かない」と感じたなら、一音一音確実に音を鳴らして、その後にリズムをつけていった方がいいでしょう。

そして、できるだけ早い段階で、アーティキュレーションをつけていきます。

強弱はあとでいいので、大きい音で鳴らしておきましょう。
音量を削っていく作業は、そんなに難しいことではありません。

また、求められているテンポに上げることも、一番後回しにしていいことです。

音もリズムもアーティキュレーションもとにかく正確に吹けることが、譜読みの完成形ですので、そこを目指して、自分なりの進め方を見つけていきましょう。

一度間違えたところや、左右の小指がややこしい箇所などは、どんどん書き込みして、いらなくなったら消す(もちろんそのまま残しても良いです)といいですね。

ちなみに、初見演奏がとっても得意になると、譜読みは必要なくなります。

「譜読み面倒…」という方は、初見力を磨いていくのも、一つの手ですよ。(私がそういうタイプ)

新曲練習はスタートが肝心

新曲がスムーズに吹けるように楽譜に書き込みをする生徒

初見も譜読みもしない状態で合わせを迎えてしまうと、貴重な合奏の機会を1回無駄にしてしまうことになりますし、どこかで巻き返さない限りは、全体に対して遅れをとった状態が続いてしまいます。

スタートダッシュ、まではしなくていいですが、スタートラインよりちょっと前に立っておく準備は、怠らないようにしましょう。

せっかく演奏する曲ですので、楽しく演奏できるように、やれることはやっておいて下さいね。

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