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クラリネットで弱い音をきれいに出すための練習方法

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レッスン中笑顔の生徒

新年度が始まりました。

小学生~大学生の生徒達は進学・進級し、みんな希望に満ちたオーラが出ていて、特に大きな変化のない生活をしている私から見ると、まぶしいくらいです。

新生活、クラリネットと一緒に満喫して下さいね。

大人の生徒さんも、部署異動があったり、心機一転転職されたりと、しばらく落ち着かないご様子の方もいらっしゃいますが、クラリネットを吹いて、息抜きをしていただけたらと思っています。

さて、東京クラリネット教室の生徒さんは、吹奏楽団やオーケストラに参加されている方が多いので、「常にどなたかが演奏会を控えている」という感じです。

合奏をしていると、指揮者から「その部分はもっと弱く。でもクリアに」なんて、「それ、どうしたらいいの?」ということを求められることがあると思います。

強弱記号で言う「メゾピアノ」以下を求められる場合、クラリネットならではのお悩みや壁にぶつかってしまいやすいので、注意点と練習方法をしっかり知って、きれいな弱い音を出せるようにしていきましょう。

クラリネットならではの弱い音の難しさ

いろいろある管楽器の中で、クラリネットは音の高さを変える仕組みが違います。

ほとんどの楽器は、息の速さを変えて音の高低を変えますが、クラリネットは低い音から高い音まで(ほぼ)一定のスピードで演奏をします。

これは、クラリネットだけがオクターブ違う音が同じ指ではないからです。

同じ指だと、息の向きや量、スピードを変え、木管楽器であれば補助的にオクターブキーを使ったりサミングしたりして、音の高さを変えていますので、「この音を鳴らしたければ、これくらいのスピードの息が必要」という目安があります。

一方クラリネットは、高い音の方が息のスピードが必要なのは事実なので、そちらを基準として、高い音が鳴る息で全部の音を鳴らす楽器です。

しかし、高い音でも結構息を遅くしても鳴ってしまうので、音量を下げようとして息をゆるくしてしまっても、多少音程が下がるくらいで、支障なく音が出せてしまいます。

息のスピードがなくても鳴りやすい低い音域だとなおさらです。

息の速さが落ちると、密度が下がってもさもさした音となりますので、これが「弱くてもはっきりした音」を鳴らせない原因となります。

クラリネットならではの悩み、と言っていいかもしれませんね。

クラリネットで弱い音をきれいに出すための練習方法

レッスンで座って演奏する生徒

「高い音でも結構息を遅くしても鳴ってしまう」と書きましたが、とはいえ、遅い息で弱い音を出そうとすると、高音で出だしからはっきり出られず「う」という音が入ってしまったり、タンギングがきちんと切れないなど、息の速さが遅くていいことはありません。

先述の通り、音ももさもさして、「クリアな音」とは程遠い音色となってしまいます。

そんな「ソロでも、アンサンブルや合奏でも使えない音」から脱するために、息のスピードを落とさない練習をしましょう。

大きな音を出そうとすれば、息の量が必要になりますので、必然的にスピードも上がります。

まずは、しっかりたっぷり息を入れて、太い音を出してみます。
その際、かえってスピードか落ちてしまいますので、絶対に力んだりしないようにしましょう。

楽に大きな音が鳴らせたら、息の速さを変えずに息の量を絞っていきます。(デクレッシェンドのようにします)

絞ると言っても、あからさまに口を細くしたり、体に力を入れるわけではないのですが、「じゃあどうやるのよ」と悩んだら、息だけでまずイメージを掴んでいくとわかりやすいはずです。

ひとまず楽器は置いておいて、「フーッ」と冷たくて速い息を前に向かって出してみましょう。

その息のスピードをキープしたまま、息の量を減らすことはできるでしょうか。

意外と、口の形を変えたりしなくても、息を細くしていくことができるはずですが、よくわからなければ何度もやってみて下さい。(クラクラしない程度に)

だんだんと感覚としてわかってきたら、実際にクラリネットにその息を入れてみます。

息が「フーッ(冷たい)」から「ホーッ(温かい)」に変わったりしてないか、しっかり息の状態に気を配りながらやることが大切です。

また、音色が途中で変わっていないか、しっかり耳も使いましょう

息のスピードを変化させなくても音量を下げられるようになってきたら、同じ息で最初から弱い音を鳴らす練習をして、いつでもその状態で吹けるようにしていければ、「弱くてもはっきりした、きれいな音」を手に入れることができます。

あとは、曲中でも使えるように、実践していきましょう。

何度も繰り返して体感として掴もう

吹き方を鏡で確認しながら演奏する生徒

小さい音・弱い音を吹くために、息のスピードを落とすことは、とても簡単で良いのですが、しかし曲の演奏で使えなかったり、役に立たないのでは駄目ですね。

今回お話した練習方法は、感覚の部分が大きいので、パッとできる方と、なかなか上手にできない方に分かれると思います。

私自身、散々「息のスピードが遅い!」と中学時代の先生に言われてきて、「スピードが速い息とはなんぞや…」と頭を抱えてきた思い出があり、難しいのはとてもよくわかります。(なにせ息は目に見えないですし)

しかし、今すぐにうまくできなくても、めげずに繰り返すことで感覚として掴めて、弱くてもきれいな音を出せるようになりますので、気長に頑張って下さいね。

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クラリネットの吹き方 吹奏楽・オーケストラ 基礎練習
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