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指を速く回すコツは小指のコントロールにあり

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集中してロングトーンに取り組む生徒

あっという間に、今年も終わりが見えてきました。

相変わらずの世の中ですが、所属している楽団の演奏会に向けて頑張っている生徒さんも増えてきて、音楽の面ではだんだん以前の生活が戻りつつあるのかなぁと、感じる日々です。

そんなわけで、最近は多くの曲を抱えている方々が多いのですが、やはり皆さんの共通のお悩みは「指が回らない」ということが断トツです。

「指が回らない」にもいろいろ原因はあるのですが、今回は小指に焦点を当てて、克服方法を考えていきましょう。

酷使されている小指

クラリネットの運指は、楽器を始めてから少しずつ覚えてきたと思いますので、案外意識していない方が多いのですが、実は両中指(と右手親指)以外は、ホール(指穴)・キーひっくるめて、2つ以上担当しています。

中でも、他の指に比べ短い上、指の力が弱いにも関わらず、人差し指と負けず劣らず酷使されているのが両小指です。

左右ともに4つのキーを担当していて(高額な楽器だと、左は5つ)、替え指で左右交互にどんどん押さえないといけないことも多々あります。

右手人差し指は、ホールとプラスして4つのキーを担当していますが、とはいえ、トリルキーの上2つはあまり使いませんので、それよりも小指がやっていることの方が大変なのです。

そのようなわけで、小指がうまく使えるようになると、難しい箇所もスラスラ吹けるようになりますので、無駄のない上手な使い方を身につけていきましょう。

指を速く回すコツは小指のコントロールにあり

集中してロングトーンに取り組む生徒

小指をコントロールすることは、左右とも求められますが、特に右手の小指の動かし方が上手にできると、速い指回しが可能になります。

右手は、利き手の方も多いため、

など、力が入ったことによるいろいろが起きやすくなります。

特に「使ってない時に高く上がる」「押さえる⇔離すの動きを繰り返す時に、必要以上に上げ下げする」という点は、無駄な動きとなり、左右の小指を素早く入れ替えるパッセージの時などに、ロスを生みます

キーに触れるほど下げておく必要はありませんが、速く動かそうと勢いをつけて高く上がった小指を下ろすと、その反動でまた大きく上げてしまうことにつながりますので、極力力を抜いて、自分のやりやすい範囲での最小限に上げ幅を押さえる練習をしておきましょう。

また、「速く指を動かしたい」という気持ちが、手全体に力を入れることにつながりやすいのですが、手(指)に力を入れると、強い3本(親指・人差し指・中指)はあまり動き方に変化はありませんが、弱い2本(薬指・小指)はどんどんと動きが悪くなっていってしまいます。

それでは、小指を動かしたいのに逆効果になってしまいますし、先程列挙した小指の状態は、全て余分な力によるものです。

ロングトーンの時などに手の力が抜けていることを確認しながら、曲中で指を動かしていても力が抜けた状態をキープすることを心がけて下さいね。

右手は親指のせいで力が入りやすい

笑顔で楽譜に書き込みをする生徒

先述のように、右利きの方が多いこともそうですし、右手親指は楽器を支えているだけなのもあり、「頑張って支えます!」とぐーっと楽器を押し上げるように、前方に力をかけてしまいがちです。

そうなると、他の4本の指で楽器が上がらないように押さえようとしますので、クラリネットを握るような形になってしまい、「入れてるつもりがないのに、小指が思うように動かない」ことになってしまいます。

小指をコントロールするために、親指の力を抜く、というのは、直接関係ないように思いますが、手はつながっていますので、他の指の状態が大いに影響があります。

右手親指に関しては、楽器を支えるだけの最低限の力のみ必要、ということを、常に頭の片隅に置いておいて下さい。

「小指をどうにかせねば!!」と思い込みすぎて、そこだけに集中してしまうと、根本的な解決ができませんので、手・指全体に気を回しながら、小指を軽々とコントロールできるようにしていきましょう。

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