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分解作業をして楽譜のリズムを理解しよう

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変拍子の多いクラリネットの楽譜

こちらの生徒も同じく先週お休みで、2週間ぶりのレッスンです。

今月のアンサンブルから、ビートルズに挑戦することにした彼女。

今回は、編曲ができる友人に新しいパートを書いてもらったので、今までやってきた曲のように、知っているメロディーと楽譜(記譜)を当てはめていく作業ではなく、きっちりとした譜読みが必要になります。

初めて演奏する知らない曲

好きな曲であれば、きっと難なく吹けていた八分音符と十六分音符の組み合わせ。

実際、先月までやっていた曲は、かなりリズムが複雑でしたが、少し考えればスラスラ吹いていました。

しかし、今手元にあるのは知らない曲です。

「なにこれ、難しそう。考えてもわかるはずがない!」という状態に、見事に陥っていました。

「譜読みはしたけど、全然わからない」と言うので、どうやって読んでみたか尋ねると、「分解して考えた」との答え。

やり方は合っています。

彼女の読譜力であれば、わからないはずはないのですが、上記の拒否反応が原因で、考えることがストップしてしまっているわけです。

楽譜の分解作業

わからないリズムが出てきた場合は、先程書いたように「分解する」ことが大切です。

写真の楽譜、4分の4拍子の曲を例に考えてみましょう。

まず、タイがついていれば、全てはずします。

はずしたら、拍の頭を見つけ出します。

楽譜に短い縦線が書いてありますが、これが拍の頭です。

真ん中左の小節であれば、1拍目が休み、『ラ』ドミ『ミ』レド『ド』が各拍にはまる音です。

次に、八分音符にはまる音を探します。

レ点が書いてある音がそうです。

『ラ』「ド」ミ『ミ』レ「ド」『ド』ですね。

ここまで来れば、あと少し。

八分音符を手で叩きながら、今見つけた「ラ・ド・ミ・ド・ド」を歌ってみます。

歌えたら、拍の頭にも八分音符にもはまらない、最初の「ド」のあとのミ、『ミ』のあとのレを、手を叩く間のタイミングで入れれば、一旦楽譜通り読めたことになります。

急がば回れ楽譜をしっかり理解しよう

そこまでできたら、テンポは変えずに、手拍子を四分音符に変えましょう。

急に速くしたりすると、リズムを見失ってしまうので、あくまで同じテンポです。

慣れてきたら、タイをつけます。

それにも慣れたら、徐々に吹きたいテンポに近づけるだけ。

「徐々に」がポイントです。

「まどろっこしいから、一気にテンポを上げちゃえ!」とやりたくなりますが、リズムが曖昧になってしまっては意味がないので、「急がば回れ」を念頭に、着実に進んでいきましょう。

このように、考えて身につけたリズムは、別の箇所・別の曲で出てきた時も、パッとわかります。

しっかりと自分のものになるよう、雰囲気やなんとなくのリズムで演奏したりせず、細やかな練習をして下さいね。

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