頭の中のカウントの仕方を工夫しよう
2023年5月27日、今年第5回目の中級者アンサンブル・チームぞうさんが開催されました。
3月と4月のアンサンブルは2週間しか間がなかったのですが、今回はなんと1ヶ月と3週間も空いてしまいました。(そして6月はまた2週間後…)
会場の都合とは言え、定期的に開催できず申し訳ないのですが、その間に皆さんがたくさん練習されて、レッスンでも取り組まれてきたのを知っていますので、前回からの変化がとても楽しみです。
本日も、次回発表会ご出演の方が全員参加されましたので、B♭クラリネット4名(内1名はE♭クラリネット兼任)・バスクラリネット1名の5名でアンサンブルしていきましょう。
演奏曲は、福田洋介作曲『さくらのうた~FIVE』と、クラリネット五重奏版『魔女の宅急便メドレー』です。
不安が音に出ないようにしよう
個人レッスンでアンサンブルの曲をやる方は、『魔女の宅急便メドレー』よりも『さくらのうた~FIVE』をやられることが、ここのところ多いのですが、それはやはり8分の6拍子に慣れないからだと思います。
そうなると、いざ合わせた時も「この曲、大丈夫かなぁ」と思ってしまいます。
また、『魔女の宅急便メドレー』に関しては、「こっちはあまりやってないから、ちょっと心配…」となり、結局はどちらの曲も不安感でいっぱいなままアンサンブルすることになりますね。
今回、その皆さんの心持ちがかなりはっきりと、通し演奏に表れてしまっていました。
「曲をどう吹きたいか」などもそうですが、思っていることは、なかなかわかりやすく演奏に出ます。
イメージを持って吹けば、それが伝わりますし、不安に思っていれば音に表れます。
緊張が伝わるのもそうですね。
また、何も考えていなければ、「何も考えてないんだろうなぁ」という演奏になります。
良いことに関しては、大いに伝わってほしいところですが、ネガティブな感情が出てしまうのは、あまり良いことではありません。
みんなで合わせる時には、もし心配でも、不安感を抱かないように気をつけて、堂々と演奏するようにしましょう。
頭の中のカウントの仕方を工夫しよう
思っていることが演奏に反映されるということは、頭の中でどんなカウントをしているか、ということも伝わるということです。
「8分の〇拍子」のカウントの仕方は、以前からアンサンブル・個人レッスン問わずお伝えしてきました。
tokyo-clarinet-school.com
8分の6拍子であれば、「大きな2拍子」と「それぞれを3で割る」カウントの2つを、同時にしていかなければいけませんが、ともすると音符に追われて「大きな2拍子」だけになってしまいがちです。
今回のチームぞうさんの皆さんも、まさにそうでした。
例えば付点四分音符がいくつか並んでいたあとの細かいリズムが、「きっと、3で割っていないのだろうなぁ」という、拍のはめ方になってしまうことが多いのです。
皆さんに確認してみると、やはり「3では数えていないことが多い」とのこと。
これは、「拍子を合わせねば」という気持ちが強すぎても起こります。
「(8分の6拍子だから)とにかく大きい2拍子を合わせなきゃ!」と思ってしまうからです。
しかしそうなると、8分の6拍子のはずが、ちょっと4分の2のようなリズムになってしまったり、拍の中の円運動が感じられなくなり、音楽が流れなくなります。
頭の中でどのようにカウントしているかも、音楽に表れます。
普段の練習から、「大きな2拍子」と「それぞれを3で割る」数え方のくせを、しっかりつけておきましょう。
次回は魔女宅中心にやります
今日は、『さくらのうた~FIVE』に思いの外時間がかかり、『魔女の宅急便メドレー』はあまりできませんでした。
有名な曲が続いているので、やりやすく感じるのですが、メドレーなだけあって、テンポ変化や転調もあり、実は油断できません。
次回は『魔女の宅急便メドレー』から着手しますので、もう一度しっかり見直しておいて下さいね。
どちらの曲も、自信を持って合わせられるようにしていきましょう!