演奏中にカウントをしない瞬間を作らない
2023年7月1日、今年第7回目の中級者アンサンブル・チームぞうさんが開催されました。
他のクラスに比べると、上旬~中旬の開催が多いこちらのクラスですが、さすがに1日に行うのは初めてですね。
そして、まだまだ先な気がしていた発表会ですが、今日を含めクラスがあと2回しかない、となると、ちょっと気持ちが焦ってしまうかと思います。
しかし、焦っても良いことはほとんどないので、しっかり集中して、仕上げに向けて頑張っていきましょう。
本日も、次回発表会ご出演の方全員集合で、B♭クラリネット4名(内1名はE♭クラリネット兼任)・バスクラリネット1名の計5名でアンサンブルします。
演奏曲は、福田洋介作曲『さくらのうた~FIVE』と、クラリネット五重奏版『魔女の宅急便メドレー』です。
合わせた成果を最大限出そう
こちらのクラスの皆さんは、すでに一度自主練習をされています。
アンサンブルという言葉の元々の意味は「共に」「一緒に」「同時に」だそうですので、やはり1回でも多く合わせることは大切ですね。
そして、みんなで一緒にやったことを、きちんとそれ以降の演奏に反映させることが大切で、そのためには、事前の練習と復習・定着の作業が非常に重要になります。
自分のパートに必死になっていては、アンサンブルの時に、周囲と合わせることには集中できません。
また、合わせた時に気づいたこと、上手にできた箇所、うまく噛み合わなかった部分などを、個人練習の際に考え、次に合わせる機会に生かすことができなければ、せっかくの練習が意味を持たなくなってしまいます。
わざわざ時間を割いて集まっているわけですので、その練習の成果を最大限出していけるようにしましょう。
演奏中にカウントをしない瞬間を作らない
今演奏されている曲は、2曲それぞれ違った難しさがありますが、特に皆さんが不安そうにされているのが『さくらのうた』です。
その原因は、「ゆっくりな8分の6拍子」が主だと思われます。
以前から、8分の6拍子のお話は何度もお伝えしてきました。
tokyo-clarinet-school.com
カウントの仕方は、「大きな2拍子」と「それぞれを3で割る」が基本なわけですが、例えば全員が付点四分音符でしばらく動いている、という場合などは、無理して3で数えなくても良いこともあります。
しかし、この「3で割る」をうっかり止めてしまってはまずいことも多く、そこで誰かが「音符に追われて数えそびれてしまった」となると、縦の線は途端に曖昧になります。
さらに、細かい音が続いたり、苦手な音型が並んでいたりすると、大きな2拍子のカウントすら忘れてしまうこともあり、そうなってしまうとわずかな合わせるポイントがなくなってしまいますので、「運が良ければ、みんなのタイミングが揃う」という状況になりかねません。
どれだけ大変な部分でも、演奏をしている以上はカウントを止めてしまっては駄目です。
頭の中のことではありますが、「カウントしている・していない」は、はっきりと演奏に反映されてしまいますので、聴いている人にも伝わります。
音楽の流れを大切にしようとしすぎることも、カウントを止めてしまう原因になりますので、一瞬たりとも止まってしまうことのないように、余裕を持った演奏をできるようにしていきましょう。
録音を聴いて練習に生かそう
今回は、クラスの最初と最後に、2曲とも録音をしました。
ぜひ聴き比べて、良くなった部分・できたと思ったけどできていなかった部分・やっぱり苦手な部分など、きちんとチェックして、今後の練習や合わせに生かしていきましょう。
クラスは残り1回ですが、まだ発表会までは2ヶ月以上ありますので、素敵な仕上がりを楽しみにしています。