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有名な曲を吹くことの難しさ

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クラリネットアンサンブルで合奏する生徒と講師

本日は、合奏経験者向けアンサンブルを行いました。

先月、人数が増えて喜んでいたのも束の間、今回はお仕事や部活の関係で来られなくなってしまった方がちらほらで、講師含めて3人という、かなりの小編成でのアンサンブル。

少し寂しいですが、「いつか機会があったら、びしっと吹いてみたい!」と、講師が数年前に購入していたトリオ向けの曲をやるのにはいいタイミング。

今回は有名な『くるみ割り人形』から8曲を演奏します。

くるみ割り人形

まずは一回、通してみることにしました。

有名な曲を吹く際の難しさ

それぞれの曲は短めだし、人数も少ないし…ということで、曲が変わるごとにパートもチェンジ。

「何番吹きたいですか~?」とお二人にお聞きして、残ったパートを講師が吹く、という形で進めていきます。

1番がずっとメロディーを吹いている曲もあれば、次々に違うパートにバトンタッチされていく曲もありで、2番・3番になったからといって、油断できません。

もう一点大変なのは「有名な曲ほど、楽譜に忠実に吹くのが難しい」ということ。

よく知っている曲を吹くのは簡単なように思えますが、実は注意が必要です。

有名な曲を吹く時の注意点

特に演奏経験を積み慣れてきた皆さん、油断しないでください。

有名な曲、もしくはメロディーが頭の中に入っていて、楽譜がなくても、スラスラ吹ける曲を演奏することになった時、すでにあなたの頭にあるイメージで吹いてしまうと、記譜と異なる場合があるのです。

もちろん正確に頭に入っていることも多くありますが、過去にその曲の楽譜を見たことがない場合は、正確だとも言い切れないわけです。

そして、誤った情報を、正確な情報だと思い込んだまま、演奏し続けてしまう場合もあります。

楽譜を見て違っていても、頭は「正しい!」と疑いもしないので、誰かに指摘されるまで気づきません。
そして、新しく覚えるその情報は、違和感でしかありません。

知っている曲と出会った時は、油断せず記譜をしっかり確認しましょう。

私、この曲知ってるから楽勝!と思っていると、痛い目に遭ってしまいます。

曲を知ることも楽しもう

こういう時は、油断せずに、

「この曲演奏してみたかったんだ!」
「どれどれ、ほ~なるほど、こうなっているのか」

こんな感じで、分析する習慣を身に付けておくと、いつ何時でも、しっかり記譜を確認し、正確な情報と向き合うことができるようになります。

少人数アンサンブルの難しさ

少人数のアンサンブルで、気をつけないといけないのは、出だしや決めどころ、リズム、メロディーの受け渡し、細かい音符のタイミングなど、ちょっとしたことで、演奏の仕上がりに大きな差が出てしまうこと。

この、ちょっとした様々な要素は、「有名な曲だから知っている」の誤認でも大きく変わることがあります。

リズムやメロディーは楽譜で確認できます。

しかし、出だしや決めどころ、細かい音符のタイミング、といった要素はそうはいきません。

今回、限られた時間内では、なかなか「おぉ!ばしっとできた!!」という演奏が難しく、「また機会があったらやりましょう」と、次の曲にいくこともしばしば。

この経験者向けアンサンブルに参加している生徒達は、譜読みや演奏スキルも底上げされてきているので、時間内にいかに早く、全員の気持ちを揃えられるか、これを学ぶことが、素晴らしい演奏をする上で、とても重要となってきます。

吹奏楽では、よく「全員の気持ちを揃える」という表現が用いられますが、一生懸命やってるのに「気持ちが一つになっていない!」と怒られたり……、これはいったいどういうことだ?

と悩んだ経験がある方は、こちらの記事も参考になるかと思いますので、チェックしてみてください。

仕上げは持ち越し

時間内では、細かく見られなかった曲もありましたが、最後に《花のワルツ》を吹いて、本日は終了。
時間を作って、どこかで必ず、全曲仕上げたいと思っています。

少人数アンサンブルならではの、奥深さを改めて体感したレッスンでした。

次回も全員で心を一つに、頑張って仕上げましょうね!

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