曲を吹く際に早い段階から気をつけるといいこと
2021年8月21日、今年6回目の中級者アンサンブルが開催されました。
発表会から、あっという間に1ヶ月半弱。
世間は落ち着かないどころか、ますます大変なことになっていますね。
アンサンブルクラスの開催もかなり迷ったのですが、ひとまず今回は決行することにしました。
来月以降も、変わらずみんなでアンサンブルできることを祈るのみです。
今日は、急なお休みの方がいらっしゃいましたが、B♭クラリネット6名と講師のバスクラリネット、合わせて7名で練習していきます。
演奏曲は、リクエストがあった『千と千尋の神隠しメドレー』です。
久しぶりのパート決め
新曲に取り組むのは久しぶりですので、まずはパートを決めていきましょう。
パートを決めるには、
- 話し合い
- じゃんけん
- パートリーダーなどが適正を見て割り振り
などの方法があります。
話し合いもじゃんけんも、言ってみれば希望制ということですね。
バランスや、アンサンブル力向上などを考えて、私がパートを決めても良いのですが、やはり「このパートを吹きたいな」と思ったパートに取り組んでいただいた方が、やる気も起きると思いますので、今回はその場でスコアを見て、どのパートをやりたいか考えていただく形を取りました。
結果的に、3番パート・4番パートが前回の曲と全く同じメンバーになったので、次回はちょっとテコ入れしようかなと思っていますが、今回は皆さんがそれぞれご自身で選ばれたパート、しっかり吹き上げて下さいね。
曲を吹く際に早い段階から気をつけるといいこと
パートが決まったら、早速初見で合わせていきましょう。
なにせ初見は1回しかできませんので、初見力を上げていくためには、譜読みをする前に必ず初見で通すようにするといいですね。
初見は、やればやった分できるようになっていきます。
貴重な機会を逃さず、積極的に取り組んでいくことが大切です。
そして、曲練習を始めたら、なるべく早い段階からアーティキュレーションをつけて練習するようにしましょう。
強弱については、あとからいくらでもつけられるので、練習をし始めた時には、しっかり鳴らすようにしておけばいいのですが、アーティキュレーションに関しては、例えば「スラーで慣れたフレーズを、後々スタッカートに変える」などというのは、地味に難しいので、譜読みと同時進行していった方が実は楽です。
細かなアーティキュレーションが指示されている場合などは特に、「とりあえず音とリズムを読んで、それ以外はあとでやろう」と考えがちですが、遠回りする結果になりかねませんので、一緒にやっておくようにしましょう。
質の高い練習を心がけよう
今回の曲は、皆さん耳馴染みがあるのもあり、初見もスムーズでしたね。
それに加え、それぞれの初見力が上がってきているのも感じましたので、初見時にできることと苦手なことをしっかり把握して、「よっぽど複雑な楽譜でなければ、初めてでもしれっと吹ける」という状態を目指していきましょう。
初見ができれば、譜読みに割かれる時間が減り、より音楽的な演奏のための練習に時間をかけられます。
そして今回お話した「早い段階から楽譜通りのアーティキュレーションをつけた練習」を実践することで、余分な修正の時間も削ることができますので、短い練習時間でも効率よく練習を進めることができます。
なかなか長時間の練習というのは、皆さん難しいかと思いますので、「短くても質の高い練習」を目指していきましょう。