作曲家の意図を汲んだ演奏を目指そう
2022年3月12日、今年3回目の中級者アンサンブルが開催されました。
肌寒い中、梅がきれいに咲いているなー、なんて思っていたら、なんだか急に春の陽気になってきましたね。
まだまだ朝晩と日中の寒暖差が激しいので、気をつけて過ごしていきましょう。
中級者アンサンブルは、今日から新しいメンバーが増えましたので、E♭クラリネット・B♭クラリネット5名・アルトクラリネット・バスクラリネットの計8名で演奏していきます。
演奏曲は、先月から引き続き福田洋介作曲『うるわしき夢』です。
アンサンブルに早く慣れるために
こちらの曲をみんなで合わせるのは、今回が2回目。
それぞれ練習をしてきていただいたと思いますが、個人練習と実際にアンサンブルしてみたのとでは、印象が大きく違って、うまく吹けない・入れない箇所などがあると思います。
原因の一つとして、この曲をアンサンブルすることに、まだ慣れていないことが挙げられます。
いち早く慣れるためには
- 楽譜を見ながら、繰り返し音源を聴く
- スコアを見ながら練習してみる
- 吹けても吹けなくても、インテンポで通してみる
などの中から、自分にあったやり方を見つけ、全体像を掴むことに努めましょう。
せっかく練習して、楽譜通り吹けるようになっても、アンサンブルした時にその成果を出せないのは、もったいなさすぎますので、アンサンブル対策の練習も取り入れるようにしていって下さい。
作曲家の意図を汲んだ演奏を目指そう
アンサンブルにせよ、ソロにせよ、曲をやる時には、音楽的な演奏を目指したいところですね。
一口に音楽的な演奏と言っても、漠然としていて難しいですが、曲全体の流れを意識したり、フレーズをどう取るか、などで、曲の仕上がりは変わってきます。
それらと併せて大切なのが、作曲家の意図を楽譜からしっかり読み取ることです。
「意図を読み取る」というのは、具体的に言うと、「楽譜通りの音を吹く」「書いてある強弱で演奏する」というところから一歩踏み込み、「自分のパートは、他のパートとどう関わっていて、何が必要でそう書いてあるのか」「その強弱の必然性とは」などまで考えられるか、ということで、これができるかできないかは、音楽の深みやまとまりに大きく関わります。
作曲家が実際に何を思ってそう書いたのか、というのは、もちろん知る由もありませんが、無駄な音・余分な指示というのは、絶対にありませんので、楽譜に書き込まれていること一つ一つに意味があり、全てがその曲を作り上げるための大切なものです。
そして、それを読み取ろう・演奏に反映させよう、と取り組むことが、クラリネットを演奏する上で大事なことですので、楽譜通り演奏できるようになったら(その前の段階でも)、楽譜、特にスコアとにらめっこする時間を、ぜひ作ってみて下さい。
曲の完成度が上がりますよ。
最後の通しの成果は
基本的には、アンサンブルクラスの最初と最後に通し練習をしますので、今日のクラスの最後の通しで、4回目ということになりました。
前回もそうでしたが、最初に通した時と比べ、最後の通しではかなりまとまりが増し、各パートの動きがよく見えるようになったと思います。
ただ、まだまだ、自分のパートに一生懸命になってしまうと思いますので、周りを聴く余裕ができるよう、まずは周囲に気を回しても安定して演奏できることを目指しましょう。
今回は発表会まで少し間がありますが、油断することなく取り組んでみて下さいね。