リズムパターンの引き出しを増やしておこう
今日は、先週の台風による計画運休で延期になった、9月の合奏経験者向けアンサンブルの振替日でした。
先週は、多くの方が来てくれる予定だったので、延期するのはドキドキでしたが、幸いほとんどの方が大丈夫とのこと。
さらに、先週だったら無理だったけど…という方が2名いらして下さることになり、なんとB♭クラリネット8名(内体験2名)・見学1名・講師のバスクラリネット、と、合わせて10名の参加となりました。
壮観!!
そして今回の演奏曲目は、吹いたことがある方もない方も、吹奏楽育ちなら思わずテンションの上がってしまう『宝島』です!
パート決めも慣れたもの
まずは、恒例のパート決めじゃんけんです。
今回は、B♭クラリネット5本・アルトクラリネット(B♭クラリネットでも演奏可)・バスクラリネット、の七重奏用に編曲された楽譜を使用しました。
ダブらせるパートは、熟考の末、1番と6番です。
人数も多いし、じゃんけんの結果が出るのに時間がかかるかな?と思いましたが、なぜだか1人ずつ負け抜けていく、という展開になり、意外とあっさり決定しました。
では、早速通してみましょう。
クラリネットで吹く宝島のサックスソロ
まずは、繰り返しの仕方のみ確認して、通しです。
どうにか通りましたが、む、難しい…
かっこいい曲というのは、複雑なリズムが多用されていることが実に多く、この『宝島』もご多分に漏れず。
さらっと聞き流していたあのサックスソロって、こんなに大変だったのね…という感じです。
みんな眉間にシワを寄せつつ、譜読み開始です!
パッと見て吹けるリズムを増やしていく
宝島の難しさの原因は、
「シンコペーション」とそれにかかる「タイ」です。
リズムは慣れなので、繰り返し触れていると、徐々にパッと見ただけで吹けるようになってきます。
クラリネットを始めたての頃は、八分音符が並んでいるだけでも「どうはめるんだろう?」と悩んでいたはずですが、しばらく続けていれば、なんてことなく吹けるようになっていましたよね?
ただ、上の写真のようなリズムは、なかなか触れる機会が少なく、体にリズムが馴染んでいないので、よく考えないと吹けないのです。
わからないリズムを考える糸口
しかし、一口に「よく考える」と言っても、考えるきっかけ・方法がないと、答えに辿り着けません。
わからないリズムに出会った時にやると良いのは、
- 拍のあたまにはまる音を見つける
- タイを外してみる
の2点。
まずは、四分音符(もしくは八分音符)に当たる音を探し出してみましょう。
シンコペーションだと、ほとんどないかもしれませんね。
その場合は、さらに細かく、拍の裏まで考えましょう。
次に、タイを外してみると、拍のあたまにぴったりはまる音が増えるはずですので、よりわかりやすくなります。
あとは、ゆっくり手を叩きながら、リズムを丁寧に考えていきます。
ここで大切なのは、拍に対して、音がどう入るかを理解することなので、多少、手の叩き方(カウントの取り方)がリズムに合わせるような形になってしまって、均等ではなくなっても構いません。
慣れてきたら、カウントを一定にした上で、リズムを理解するようにします。
よくわかっていないリズムを、雰囲気でなんとなく吹くのは、後々絶対に良くないので、この作業は怠らないようにしましょう。
思っていた以上に、吹くと難しい!
いつもより長めに個人練習の時間を取ったら、今日も各練習記号ごとに、細かく見ていきました。
やはり、思っていた以上の難易度の曲で(吹奏楽でやった時は、そんな風に思わなかったのですが)、残念ながらコーダを残してタイムアップ。
最後に、一応録音してみましたが、できるところ・できないところ入り混じっての演奏となりましたね。
いやー、難しい!
12月の発表会に出ます!
東京クラリネット教室では、12月に第3回発表会を行いますが、参加希望者も現時点で4名いらっしゃるということで、この合奏経験者向けアンサンブルも、出演することになりました!
人数が集まれば、8月に吹いた『星に願いを』と、今回の『宝島』を演奏しようと思っています。
まだご予定がわからない方も、ぜひ練習しておいて下さい。
体験のお二方、見学の方にも「楽しかったです!」というお言葉をいただいて、今日も良い時間を過ごすことができました。
次回もぜひお越し下さいね。
特殊管でのご参加も大歓迎です!