クラリネットのみでオーケストラを表現するには
本日は、3ヶ月ぶりの上級者アンサンブルが行われました。
こちらのアンサンブルも、1月の発表会出演後はお休みをしていましたので、久しぶりの開催となりました。
7月開催予定の発表会では、五重奏を披露していただくことになっていますが、今日はお休みの方もいらしたので、B♭クラリネット3名とバスクラリネット1名、通し練習の時だけ講師も参加してのアンサンブルとなりました。
今回、発表会での演奏曲に選んだのは、レハール作曲の『メリーウィドウ』をメドレー形式に編曲した『メリーウィドウセレクション』。
昨年始め、アンサンブルクラスを休止する前に、演奏していた曲です。
2回しかできず、中途半端になっていたのが気になっていたことと、前回の発表会では、吹奏楽のオリジナル曲に挑戦しましたので、次は趣向を変えて、クラシック曲をバシッと演奏していきましょう。
過去に吹いていた曲に取り組む時は
先述の通り、この『メリーウィドウセレクション』は、昨年1月と2月に演奏した曲です。
その際のアンサンブルレッスン内で細かく見ていたとはいえ、やはり絶対的なブランクがありますので、まずはそこを埋めていきましょう。
アンサンブル含めた合奏だけでなく、ソロ曲でも、「過去にやった曲」というのは、ついつい「過去にやっていたイメージ」で練習を再開してしまいがちです。
しかし、大切なポイントを忘れているだけでなく、練習していた量によっては、ほぼ抜けてしまっていることも多くあります。
ですので、まずは通して、その曲を思い出す作業が必要になりますが、少しテンポを落としたりして、丁寧に行いましょう。
ここで、ざっくりやってしまうと、後々後悔することになりますので、焦りは禁物です。
クラリネットのみでオーケストラを表現するには
今回演奏の曲は、喜歌劇『メリーウィドウ』が元になっていて、オリジナルの編成で上演される場合は、オーケストラが伴奏を担当します。
オーケストラの曲がクラリネットアンサンブルに編曲された際、たくさんのパートが少ないパートに振り分けられ、メロディーや伴奏がどんどん切り替わる点も難しいですが、最も難しいのは「各楽器の吹き分け」です。
当然、クラリネットは単一な音色しか出ませんが、オーケストラには様々な楽器がありますので、それを表現しなくてはなりません。
とはいえ、実際に音を変えることはできないですよね。
どうすればいいかと言うと、やはりイメージが大切になってきます。
「この部分はトランペットだったら、どんなふうに演奏するかな」
「このメロディーを、チェロで演奏したらどう聞こえるだろう」
など、しっかり想像して、それを表現できるように工夫して練習しましょう。
きちんと意識をすることで、不思議と各楽器の特長を表現することができます。
また、同じ音色・同じ音域で吹いていると、本来だったら別の楽器が演奏している、聞こえてほしいパートが、際立って聞こえないことが多々あります。
そこで、そのパートを担当している人が大きめに出すことも大事ですが、他のパートが少し抜くなど、アンサンブル全体としてバランスを取るようにすると良いですね。
アレンジものは原曲を知ろう
久しぶりのアンサンブルでしたが、安定のメンバーですので、かっこよくまとまった演奏になりましたね。
より精度を上げるために、原曲を聴いて、イメージをしっかり固めておきましょう。
『メリーウィドウ』は喜歌劇で、全てを聴くのは大変なので、抜粋で構いません。
また、あらすじを調べたり、どんな場面で流れる音楽か知っておくのも、演奏に役立ちます。
次回は発表会出演メンバーが揃う予定ですので、個人練習と併せて、原曲についての理解も深めておいて下さい ね。