本番を控えた合わせで気を回すべきこと
本日は、合奏経験者向けアンサンブルの日でした。
お休みの方もいらっしゃいましたが、今日は久々の大所帯。
6名の参加者と、講師のバスクラ合わせて、七重奏です。
どんな演奏になるのか、ワクワクしますね。
発表会出演メンバー全員集合
そして今日は、6月の発表会に出演予定の方が、勢揃いされました!
最近は出欠席が入り乱れていたので、改めて皆さんに自己紹介していただき、結束を固めました。
しかし、浮かれてばかりもいられません。
本番前最後となる、来月のアンサンブルはお休みされる方がいるので、全員揃う練習はなんと今日だけ。
んー。妙な緊張感が走ります。
演奏曲は?
さて今回、発表会で演奏することにした曲は3曲。
- ドビュッシー『アラベスク第1番』
- 葉加瀬太郎『情熱大陸』
- グランドマン『Caprice for Clarinets』
今から無理矢理新曲に挑戦しても、不完全燃焼になってしまうのは目に見えているので、過去にやった曲の中から「聴いて楽しい」「吹いて楽しい」、また「奏者のリクエスト」を総合的に判断して、以上の曲に決定です。
事務連絡をぱぱっと終わらせ、さぁ、みんなで早速合わせていきましょう。
ややこしいリズムを合わせるコツ
まずは、半数の方が初めて吹く『アラベスク第1番』。
この曲は、ピアノ用に書かれたものが原曲で、今回演奏するのはクラリネット六重奏用に編曲された楽譜です。
右手が三連符、左手が八分音符、と、1人で弾いていても大混乱のこの曲、なめらかな演奏のためには、自分を信じ、違うリズムには耳を傾けず、同じリズムのパートを瞬時に判断して、気持ちを揃えることがポイントです。
もちろん、小節のあたまや拍のあたまなど、合わせどころは多々ありますので、そこをしっかりと押さえることも大切です。
テンポが変わる時の対処法
また、ちょっと速くなったり、かと思えば遅くなったり、細かいテンポの動きが多いのも、この曲の特徴。
人それぞれ、心地良い速くなり方、遅くなり方があるかと思いますが、アンサンブルでは共通の速さのイメージを必ず持つようにしましょう。
そのためには「こんな感じはどう?」「こうしてみない?」という、意見を出し合い、個々のテンポ感をすりあわせていく作業が不可欠です。
その上で、その箇所で一番上のパート、もしくは最も動きのあるパートを担当している人が、合図を出しましょう。
合図を出すことは、単純に目印となるだけでなく、全員がその人に注意を向ける=気持ちが揃うことに繋がります。
楽譜になると難しい
細かくテンポの移り変わりや、拍のはまり方を確認していたら、あっという間に1時間以上経ってしまい、慌てて次の曲『情熱大陸』の合わせ開始です。
これも、やったことがある方とない方が、入り交じっています。
この曲は、皆さんもよくご存知かと思いますが、実は楽譜に起こすと、複雑なリズムのオンパレード。
知らないメロディーだとしたら、パッと一瞬で読み取るのは難しいのではないかな、というくらいのリズムです。
他にも、中間部に「簡単そうに見えて難しい」箇所もあったりして、細かくやり込む必要がありそうですが、これは次回に持ち越し。
各自、メトロノームでテンポキープの練習をしておいて下さいね。
まるで吹奏楽のような響きの曲
『Caprice for Clarinets』は、1月のアンサンブルで全員吹いているので、さすがの出来でした。
時間の都合で、1回通しただけになってしまいましたが、吹奏楽で演奏されるような曲に雰囲気も近いので、来月は決めどころを確認するだけで良さそうです。
合わせはあと1回しかありません。
ちょっとした音間違いや、うまく指が回らない箇所など、個人練習をしておきましょう。