完成度を上げるためにやるべきこと
2018年3月26日、今年3回目の未経験者向けアンサンブルが開催されました。
今日も、講師を含めたクラリネット3名でのアンサンブル。
前回に引き続き「くるみ割り人形」と「別れの曲」の2曲の精度を上げていきましょう。
演奏曲目(順不同)
- くるみ割り人形より 行進曲
- 別れの曲
くるみ割り人形演奏のコツ
前回お話ししたのは、「くるみ割り人形 行進曲」を演奏する時に大切なのは、3番の旋律をしっかり意識して演奏すること、でしたね。
役割分担をしっかり意識して、主役である3番を支えると、曲の持つ味が引き出されていきます。
そして譜面上ではわかりにくいのですが、「小気味良く音を切る」これができると、この曲の完成度がグッと上がってきます。
スタッカートとまではいきませんが、八分音符をほんのちょっぴり短くするだけでも、「くるみ割り人形」らしい雰囲気が出せるので挑戦してみてくださいね。
曲と演奏が合わない時の練習方法
アンサンブル未経験者には、少々テンポキープしにくい「別れの曲」。
ついつい焦って、先へ進みたくなる気持ちはわかりますが、グッとこらえる必要があります。
でも、どうしても気がつくと先に行ってしまっている……
そんな時はまず、正確にリズムを読み取ることから始めてみましょう。
4分の2拍子の1拍目と2拍目がどこにあるのかを確認してみましょう。
初心者の方は、鉛筆で印をつけるとわかりやすいかと思います。
その拍のあたまは、音が鳴ってる?お休みしている?音を伸ばしている途中?
いち、にい、と数えながら、リズムと音符の位置関係を確認していきましょう。
今いる場所を認識すること
重要なのは、あなたが今どこを演奏しているか、これを見失わないことです。
すでに曲が頭の中でしっかり歌える方は、ゆっくり歌いながら、いち、にい、とカウントしつつ歌う練習をすると徐々に慣れることができます。
焦らずゆっくり、テンポを意識して練習してみてくださいね。
繋がりを意識すること
この「別れの曲」では、各パートがお互いに1つの伴奏を奏で合う、そんなフレーズがたくさん登場します。
繋がりのあるパート同士が、お互いに気持ち良くつなげて演奏することが、曲の完成度を左右する、とても重要な要素です。
自分がお休みのあとに伴奏を受け取るのであれば、別のパートを自分が一緒に吹いているかのように、続きを綺麗につないでいきましょう。
慣れないうちは、しっかりテンポを取りながら、一緒に身体を動かしてもいいでしょう(練習の時だけね)。
同じ流れの中で、同じタイミングで、同じ音の味を出せるようになると、曲に雰囲気が出て、完成度はどんどん上がっていくので、挑戦してみてくださいね。