初見に挑戦する時に心がけておくと良いこと
2019年3月26日、第35回目のバンドアンサンブルが開催されました。
本日は、B♭クラリネット2名・ドラム・ギター・キーボード(時々B♭管とバスクラ)の5名での演奏です。
年度末ということで、皆様お忙しいですね。
そんな中、辛うじてお時間を割けた方々が、ご参加下さいました。
せっかく来ていただいたからには、今日も大いに楽しんでいって下さいね!
演奏曲目(順不同)
- My Favorite Things
- スーパーマリオブラザーズ
- グラジオラス
- ルパン三世のテーマ
- I Am The Walrus
新曲『I Am The Walrus』
今月は、久しぶりに新曲登場です。
ビートルズの『I Am The Walrus』。
ビートルズにあまり明るくないので、初めて聴いた時は「なんだ、この曲は!」と衝撃を受けたのですが、何回も何回も聴いていたら、なんだか病みつきになる不思議な曲なんです。
いろいろなアレンジで演奏されている、こちらの曲ですが、たまたま私が最初に聴いた音源が、ホルンやチェロなど、それぞれがしっかり自分を主張しているアレンジだったので、そんな演奏を目指せたらいいなと思っています。
リクエストして下さった生徒さんはお休みだったのですが、今日の参加者で初見大会を行うことにしました。
初見演奏の心構え
音源の情報はあらかじめお伝えしていましたが、クラリネットパートがどんな様子かは、具体的に皆さん知らない状態。
にも関わらず、楽譜を配ったら、譜読みの時間も取らずに「はい、合わせますよー」と、半ば無理矢理スタートしてみました。
初見というのは、どうしても抵抗感が強い方が多いかと思いますが、やったらやった分、わかりやすく身につく技術です。
初見にチャレンジする時は、
- 苦手意識を持たない
- 完璧を目指そうとしない
- 楽譜を追うことを諦めない(カウントを続ける)
- 1つでも多く、楽譜にある音を出す
という点を心がけるといいでしょう。
今まで、多くの「初見が嫌い・苦手」という方と出会ってきましたが、皆さんに共通しているのは「全部をきちんと吹かねばならない」という意識。
もちろん、少しでも多く楽譜通りの音を出したいところではありますが、そこにとらわれて、ちょっとでも読めない音があったり、わからないリズムがあると、止まってしまって先に行けなくなる、というのが、初見が苦手だという方に見られる傾向です。
初見が得意な人の特徴は?
一方、初見が得意な人は、しれっと音を飛ばしたり、間違えても気にせず進めるので、楽譜を追い続けることができます。
音楽的に向上していく際に、そのような姿勢では困りますが、初見の時にはとても大切なことです。
今まで「初見はちょっと…」と渋っていた方が、今回は「全然吹けなかったけど、(演奏に)戻れそうなところで、戻るようにしました」とおっしゃっていました。
それは、楽譜を追い続けられている証拠。
思うように音が出せなかったとしても、初見克服の第一歩です。
その第一歩が踏み出せたら、どうして楽譜にある音が出せなかったのか、考えてみましょう。
音が読めない・音は読めても指が行かない・クラリネット特有の替え指がうまく使えない・リズムがわからない…など、自分の苦手が見えてきたら、そこを重点的に練習すれば、初見はだんだんと得意なものに変わっていくはずです。
替え指を整理しておこう
新曲も他の曲同様、2回通してみたところ、だいぶ様子がわかってきました。
ビートルズを原調で演奏しようとすると、大抵そうなのですが、今回もクラリネットパートは♯が5コもついていて、替え指満載です。
ご相談いただければ、その場に合った運指をお伝えしますので、練習してもよくわからない時は、遠慮なく聞いて下さいね。
来月は人数も多い予定ですし、素敵なアンサンブルになることを楽しみにしています。