演奏曲の音源は頼りすぎず上手に活用しよう

2023年3月18日、今年3回目の中級者アンサンブル・チームくらげが開催されました。
発表会からあっという間に1ヶ月。
気づいたら、次の発表会が目前に迫ってそうですね。
中級者アンサンブル・チームくらげは、次回発表会は5名での演奏が決まっていたのですが、期間限定でこちらのクラスに参加されることになった方がいらっしゃいますので、1名増えることになりました。
やはり、一緒に演奏する方は、1人でも多い方が嬉しいですね。
発表会に出られない方も今月はご参加下さったので、本日はB♭クラリネット6名・バスクラリネット1名の計7名で新しい曲に取り組んでいきます。
今回からの演奏曲は、植松伸夫作曲『ファイナルファンタジー・メインテーマ』と、鈴木英史作曲『フォスターラプソディー』です。
複数曲を演奏する際のパート決め
新曲が始まるということは、パートを決めなければなりませんね。
今回のように複数曲ある場合は、
- 通して同じパートにする
- 特に気にせず、やりたいパートをやる
の方針を決めてから、パート決めに入った方が良いでしょう。
これは、吹奏楽の定期演奏会などでもそうです。
曲ごとにパートが変わると、座席の移動の手間がある、ということもそうですし、両隣に座る人が変わるため、合わせ方が変わって大変になる、ということもあります。
もちろん、いろいろなパートを経験したり、いろいろな方と隣で吹くことも、経験になり次に生きますので、「今回はどうしようか」と話し合ってから、パートを決めるようにするといいですね。
演奏曲の音源は頼りすぎず上手に活用しよう

今回もまず初見から始めましたが、あらかじめやる曲はお伝えしてあった(むしろメンバーの皆さんで、曲を決めていただいた)ので、新しい曲を始めるにあたり、音源を聴いておいた方も多かったかと思います。
部活や楽団でも、音源を聴いてから、初練習に臨む方も多いでしょうし、もしかしたら「音源を聴いてからじゃないと、新曲は吹けない」という方もいらっしゃるかもしれませんね。
曲の全容を掴むには、その曲の音源を聴くことはとても大切ですが、一方で「聴かないと吹けない」という音源に頼りすぎた状態は非常に危険です。
なぜなら、
- 音源が存在しない曲は吹けない
- 耳で覚えてしまうと、楽譜をちゃんと読まない
ということが起きてしまうからです。
特に「音源が存在しない曲は吹けない」という方に、まれにお会いしますが、意外と音源がない曲はちょこちょこあります。
もちろん「楽譜をちゃんと読まない」ということも、アンサンブルしていくには、一大事ですので、音源に頼りすぎることは避けるようにしていきましょう。
そして、あまり同じ音源ばかりを聴きすぎることも、曲に対するイメージが凝り固まってしまうため、望ましくありません。
また、手元で手軽に音楽が聴けるようになったのは便利で、ありがたいことですが、一方誰でも自分達の演奏をインターネット上に上げられる世の中ですので、演奏の良し悪し(と言ったらあれですが…)を聴く側がしっかり聴き分けなければならない点も、音源の使い方として難しい点です。
音源との距離感には、くれぐれも気をつけながら、うまく活用していきましょう。
次回アンサンブルに向けてやっておくこと

皆さんの初見力も上がってきて、2曲とも無事に通せましたね。
それぞれ短い時間でしたが、細かく見ることもできましたので、今日やったことを意識しながら各自練習をしておいて下さい。
また、『フォスターラプソディー』は、フォスターの名曲があちこちに使われていますが、いわゆるメドレーではないので、モチーフとして使われている曲それぞれの音源を聴いて、イメージを固めておくと、次回合わせた時に自分が担当しているものが見えてきて、アンサンブルの質が上がります。
音源を上手に使いながら、素晴らしい仕上がりに向けて、練習を積んでいきましょう。