急な出来事に対応できる演奏力を身につけておく
2024年2月17日、今年2回目の中級者アンサンブル・チームくらげが開催されました。
いよいよ明日は発表会です。
実は、こちらのクラスでご出演予定だった方が、腰を悪くされてしまい、急遽出られないことに。
講師が代わりに入ることも考えたのですが、これでもしさらに当日体調不良の方が出た場合、本番での演奏が不可能になってしまいますので、ソロで出演予定の音大生に打診したところ、今日のアンサンブルに参加できるとのことで、代吹きを快諾してくれました。
他にも、ソロ演奏をされるご予定だった方が怪我をされてお休みになったり、この時期は特に風邪やインフルエンザなども流行るので、当日出演者の皆様の顔を見るまでは安心できないなぁと改めて思わされました。
私自身も、ソロの伴奏をほとんどやっているので、イレギュラーが起きないように、気を引き締めていかねばなりませんね。
本番前日の本日は、B♭クラリネット4名・バスクラリネット1名の計5名で、鈴木歌穂作曲『ある冬の日、子ぎつねの物語』の最後の仕上げをしていきます。
本番前日にやるべきこと・やっては駄目なこと
そんなわけで、明日は発表会。
こちらのクラスで演奏した後、全員で合わせられるのはステージリハになります。
今日のうちに頑張って、極力演奏のクオリティーは上げていきたいところですが、当日のリハーサルはあくまで流れの確認になりますので、「じゃあ、あとは各自でやっておきましょう」というような、課題を積み残すような終わり方をしてはいけません。
また、「心配だから」と、クラスが終わったあとに1人で練習しすぎることも避けましょう。
そういう時は、やればやるほどはまってしまい、不安ばかりが募ってしまうことになります。
本番直前にやるべきなのは、
- 良いイメージで練習(合わせ)を終わる
- ある程度で区切りをつけて、練習しすぎない
という「前向きな進め方」です。
「良し!あとは本番で力を出すのみ!」と思えるように、前日の練習には気をつけていきましょう。
急な出来事に対応できる演奏力を身につけておく
最初に書いたように、こちらのクラスは1名メンバーが変わって本番に臨むことになりました。
1月の通しは私が吹きましたが、今日と明日の発表会はお手伝いの方が加わっての演奏となります。
当然、聞こえてくる音も変わりますし、全体の雰囲気も変わりますが、それに動揺していては、今まで積み重ねてきた練習や合わせが、ゼロに戻ってしまいます。
それではあまりにももったいないですね。
今回のようなことは、ないに越したことはありませんが、かといって避けて通れないことでもあります。
そのような事態に対応できるようにするには、自分の演奏をきちんと固め、何があっても安定して曲を吹き切れるだけの力をつけておきましょう。
そしてその上で、新しく加わってくれた方の演奏をしっかり聴いて、合わせて吹くことができれば、メンバーが変わった違和感を感じることなく、楽しく演奏できるはずです。
また、もしかしたら、その方がうっかり間違えてしまうこともあるかもしれません。(私が1月の合わせの時にやりました…)
それにつられたり、「私が違うの…?」と弱気になってしまうことなく、「あ、間違えたんだなー」と軽く思えるくらい、きっちり吹き込んでおけると、本番も安泰ですね。
本番では物語が伝わるような演奏を
今回の演奏曲は、「子ぎつね」が題材なこともあってか、細かい音符も多く、かなり難易度が高かったですが、よく仕上げに向けて練習されてきたと思います。
まだうまく吹けないところがあったりするかもしれませんが、先述の通り、今からガツガツ練習するのは、いろいろな面で危険です。
やるのであれば、大きな音でゆっくり確認したり、短時間でさくっと終わらせるようにしましょう。
全体では、かわいい子ぎつねが目に浮かぶような演奏になってきました。
明日、子ぎつねが無事に手袋を買いに行って、お母さんのもとへ駆けて戻っていく様子を、お客様にお届けして下さいね。
本番楽しみにしています。