本番に向けてのメンタルコントロール

今日の東京は、久しぶりの本格的な降雪。
東京クラリネット教室は、吉祥寺で開講しているので、朝から積もり始め、レッスン中の窓から見える風景もどんどん真っ白に…
部屋の中から見ている分には、きれいでいいのですが、時間によっては、残念ながらレッスンを延期することとなりました。
明日は明日で凍結が心配なので、クラリネットを持って移動する方は、重々気をつけて下さいね。
さて、いよいよ発表会が近づいてきました。
講師も、言い知れぬ緊張感を抱きながらここ最近過ごしていますが、出演予定の生徒さんから、先日「本番に向けて、メンタルコントロールってどうしたらいいんでしょうか。スポーツも、メンタルコントロール大事ですよね」とご相談を受けましたので、今回は気持ちのコントロールについて考えていきましょう。
練習の成果を発揮するために
いくらコツコツと練習を積み重ねても、その成果を本番で発揮できないのでは、残念すぎますね。
そこにはやはり、精神的なものが大きく関わってきます。
緊張するかしないかだけではなく、緊張していても、それをうまくコントロールすることができれば、気持ち良く演奏することができ、達成感も生まれます。
しかし「本番前だから」と急に何かをやろうとしても、なかなか難しいので、日々の練習から気持ちの部分にも目を向けていくようにしましょう。
本番に向けてのメンタルコントロール

本番に向けたメンタルコントロール云々の前に、まず大前提として、きちんと練習をし、しっかり曲を仕上げておいて下さいね。
全くないとは言いませんが、「気持ちをコントロールしたら、練習でできなかったことが、本番でできた!」なんてことは、ほぼありません。
そして「あれだけ練習をしたのだから」という自信は、落ち着いた、実力を出し切る演奏のためには欠かせません。
緊張というのは、不安感であったり、「上手に吹かなきゃ」という見栄(言い方はあれですが)が引き起こすものです。
緊張してしまう要素を払拭しておくためにも、苦手な部分をきちんと克服し、やれるだけのことはやっておきましょう。
そして、例えば通し練習の時などに「あ、あの嫌なところが来る…!」というような、ネガティブな感情を持って吹くことは、絶対にしてはいけません。
身構えてしまい、体が緊張状態になって、動くはずの指も動かなくなります。
また、もしうまくいかなかった時に、「ほら、やっぱり駄目だった…」と演奏中に思うことで、普段吹けるところにも、影響が出てくる可能性も生まれてしまいます。
(逆に「やった!うまくいった!」も、思わぬところで間違える原因になるので、注意しましょう)
先程も書いたように、「あれだけやった。だから大丈夫」と思えることが大切で、その箇所を特別視することは、なるべく早い段階でやめておくようにしたいところです。
ちなみに、緊張感のない演奏というのは、あまり良い演奏とは言えませんので、緊張すること自体は悪いことではありません。
しかし、その緊張によって、わたわたしたり、息が浅くなったりしてしまうのは困ってしまいますので、先述の通り、苦手はつぶしておきましょう。
本番は緊張をコントロール

いざ本番に挑む際は、万一不安要素があったとしても、「曲をどう表現したいか」「どう気持ち良く吹くか」を考え、楽しくクラリネットを演奏するようにしましょう。
もしも緊張していても「あぁぁぁ!緊張してきたー!!(悪い緊張)」と思うのではなく、「あ、緊張してるな(良い緊張)」くらいに留めておくと、比較的平常心に近く演奏することができます。
実は私も、かなり緊張しいなのですが、「緊張しなくていいね」としょっちゅう言われます。
良くも悪くも、緊張が外に出ないタイプなので、「そんなことない!めちゃめちゃ緊張してるんだ!」と思うのですが、なるべく「緊張している自分に気づかないようにしよう」とも考えるようにしています。
本番ではそのように、緊張している自分に支配されるのではなく、緊張をコントロールできるようにしていきましょう。
よく言われることですが、深く呼吸をすることと、無理に緊張を抑えないようにすることが、コントロールのコツです。(抑えると、急に爆発します)
この文章を書いているだけでも、なぜだか緊張してきましたが、皆さんに「今までで最高の演奏だった!」と発表会で感じていただけることを、願っています。
良い演奏にしましょうね。