東京クラリネット教室
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レジェールリードとは?

レジェールリードにいたずらするリス

レジェールリード

2000年頃から市場に出回り始めたレジェールリード。

発売当初は、樹脂でいい音が鳴るわけがない、という意見が多くありましたが、技術は向上し、完成度は年々高くなってきています。

今回はそんなレジェールリードについてご紹介します。

レジェールリードってなに?

演奏する環境や湿度、割れや破損といった、コンディションによって演奏が左右されてしまうプレイヤーに、安定したプレイを供給するために開発されました。

その他にも、アタリ、ハズレの偏りが多く、コストもかかるケーンリードに比べると、初期投資のみで一度購入してしまえば長く使えるので、演奏量によってはとても重宝します。

レジェールリードの特徴

レジェールリードをオススメする理由はなんといってもケーンリードの何倍も長持ちする耐久性。

そして破損を除けば、劣化は少なく、安定した演奏を継続させられます。

人体に影響もなく、安全に使えるリードです。

ケーンリードとレジェールリードの違い

平均寿命

ナチュラルケーンリードは平均的に1ヶ月ほどで寿命が来ます。

ぶつけて傷つけたり、衝撃で割れない限り、レジェールは半永久的(長期間)に使えます。

安定感

ケーンリードは水分を含ませる事で、状態が変化していきます。

普段リードのケアをしている方なら分かると思いますが、水分をたくさん含ませないようローテーションさせ、練習または本番に向けてコンディションを整えていきます。

一方、レジェールリードは素材が樹脂なので水を吸収しません。
つまりいつでもほぼ同じ状態で吹くということが可能になります。

安全素材

人体に無害で、自由に消毒することも可能なので常に清潔な状態に保てます。

ちなみにレジェールリードは、「ポリプロピレン」から作られています。
この素材は、アメリカ食品医薬品局より食用用途とさえ認可されています。

気をつけないといけない点

レジェールリードは長くずっと使えると思いがちですが、実は半永久的に使えるわけではありません。

劣化スピードはケーンリードよりも、はるかに遅い事は間違いありませんが、長く使っていると、ゆっくりですが摩耗し、吹奏感は変化していく事は忘れずにおきましょう。

レジェールリードはどんな場面で使うの?

リードの扱いに慣れていない初心者

リードの扱いに慣れていない初心者の場合、ケアレスミスで簡単にリードを破損させてしまいます。

1箱に1枚入っていれば良しとされる貴重なアタリリードを軽々と失うより、リードの扱いに慣れるまで、楽器の管理能力がつくまでの練習に、レジェールはもってこいです。

ただしレジェールリードはケーンリードよりも頑丈というだけなので、ガッとぶつければちゃんと破損しますので気をつけてくださいね。

演奏機会が少ないプレイヤー

普段、練習や本番で、演奏する機会が少ないプレイヤーの方には、演奏の安定感、そしてコスト面でも強い味方になります。

1週間に数時間練習する程度であれば、磨耗はほとんど気にせず長期間使い続ける事ができるかと思います。

数ある本番で同じリードが使える

コンクールの予選や本選、また数ある本番で、複数のアタリリードを用意しなくても、レジェールリードであれば安定した状態で演奏することが可能です。

レジェールリードの選び方

楽器店の売り場にはケーンリードの番手と、レジェールリード対応表が置いてあるはずです。

普段使っているリードと同等な硬さをこの対応表から見つけてリードを選びましょう。

試奏させてもらおう

まずは購入予定の楽器店で、試奏させてもらえるか確認しましょう。

楽器屋さんにある対応表を確認して、自分の楽器に合うリードを出してもらい、試奏して感覚を確かめてから、音色や吹き心地が好みのものを購入するようにしてください。

くれぐれも、試奏せずに買うことは避けましょう。

レジェールリードの価格

レジェールリードの価格は1枚2000~5000円くらい。

1枚あたりの価格は高いけど、バンドーレン約2箱分と考えると、使用可能な期間と安定感を考えても、高いコストパフォーマンスが発揮されます。

ケーンリードを使っているプレイヤーの方ならご存知だと思いますが、箱に入っている10枚の中に、アタリが1枚あれば良い方で、残りはまずまずなリード、そしてハズレリードとなります。

そういった不安定な状態から開放されるのも、レジェールリードの利点と言えます。

小ワザ1

このレジェールリードは、ケーンリードとは違ったおもしろい特徴があります。

なんとこのレジェールリード、実は購入後に一度だけ交換ができちゃいます。

パッケージに同梱されている保証書のようなものに、切り取り線に囲まれた「厚み交換チケット」というものがついています。

交換できる条件

小ワザ2

クラリネット用のレジェールリードより、ソプラノサックス用のレジェールリードの方が音色が良い、という意見をチラホラ耳にします。

吹きやすくなるというわけではありませんが、クラリネット用のレジェールに比べると、鳴りが良く、しっくりくるといった感じです。

興味があったら試してみてくださいね。

選ぶならシグネチャーモデル

2016年に発売された「ヨーロピアン・カット」は、発音がしやすく、全音域で安定した吹きやすさがあると定評があります。

レジェールシグネチャーシリーズは、元シカゴ交響楽団のラリーコムス氏他、世界のトッププレイヤー達の数ヶ月に及ぶテストを経て発売された、レジェールリード史上最高の完成度だと言わしめたリードです。

通常のケーンリードに近い吹奏感や音色、発音に対する抵抗と反応のよさには定評があり、クオリティーの違う数種類のリードが発売されています。

どれも違いは数千円なので、予算が許すならここは迷わずシグネチャーモデルを選びましょう。

自分の理想とする音が見つけられない時や、新しい音を見つけたい時、試しにちょっと冒険してみてくださいね。





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