細かくて苦手な部分との向き合い方

2020年05月30日 622PV

オンラインレッスンで演奏する生徒

日々、粛々と過ごしていたら、あっという間に5月も下旬。

いよいよ緊急事態宣言も解除ということで、徐々に日常を取り戻していけたらとは思いますが、ここで羽目を外してはいけませんね。

天候に左右されないオンラインレッスン

5月は、天気が悪くて肌寒かったり、かと思えば季節先取りの暑さだったりと、落ち着かないことこの上ない感じですが、こんな時にオンラインレッスンはとっても便利!

雨に濡れることも、汗だくでスタジオに向かう必要もありません。
楽器や楽譜を持ち運ばなくていいのも、いいですね。

スタジオでの対面レッスンには対面レッスンの良さが、オンラインレッスンにはオンラインレッスンの良さがあるなと、改めて感じる日々です。

今年の夏は、平年よりも暑い、という予報もあるようですので、ご都合とご気分に合わせて、オンラインレッスンと対面レッスンを使い分けていただけたらいいなと思います。

さて、そんなオンラインレッスンの日々ですが、生徒さん達のその時々のお悩みというのは、不思議なもので共通していたりします。

クラリネットだと、ソロ曲でも吹奏楽などの合奏でも、細かな音が連続していたりすることがありますね。

すらすら吹ける部分と、そのような難しい部分が同じ曲の中にあった時に、どのように練習していますか?
大変な箇所を、ついつい先送りしていないでしょうか。

今回は、皆さんがよく言う「連符」の練習の仕方について、考えていきましょう。

通して吹くだけにならない

譜読みから始まり、その後曲を吹けるようにしていく過程は、人それぞれです。
自分に合ってさえいれば、正解も不正解もありません。

ただ、本当にその練習が、曲の仕上げに向けて効率が良いかどうかというのは、考える必要があります。

「細かくて指が回らない」「タンギングが追いつかない」など、部分的に吹けない箇所があるのに、ひたすら通してないでしょうか?

もしくは「ここは吹けないから、吹けるところだけテンポで通そー」なんてことをしていませんか?

通し練習ばかりになると、吹けるところはどんどん上達し、吹けないところはそのまま…という事態に陥ります。

吹けなければ楽しくないので、ますますその苦手部分の練習が減ってしまいますし、曲の仕上げには程遠いところで、留まってしまうことになります。

通すことが悪いわけではありませんが、通し方に工夫をしましょう。

まずは部分練習

東京クラリネット教室

譜読みが終わったら、苦労せず吹けるところと、苦手なところを仕分けましょう。

この時点で、自分にとって難易度の差があるものを通して練習しても、先程お話したように「吹けるところはどんどん上達」「吹けないところは吹けないまま」になってしまいます。

また、仕分ける時には、厳しめに線を引いた方が、のちのちの進度が変わってきます。

少しでも引っかかる部分を「まぁ、どうにかなるかな?」と判断してしまうと、確実に困ることになりますので、「ここは大丈夫!」と自信を持って言える部分以外は、「吹けない」判定をするようにしましょう。

そして

  • ひたすらゆっくり吹く
  • 付点練習をする

などのやり方で、その部分の運指やアーティキュレーションを、しっかり自分に馴染ませていきましょう。

いずれの練習も、常に大きな音で、メトロノームはきちんとかけましょう。
ゆっくりなテンポのため、カウントがわかりにくい場合は、その半分のカウントでかけるのがポイントです。
(例えば、4分の4拍子なら、八分音符でメトロノームを鳴らします)

通すなら苦手な部分が吹けるテンポで

慣れてきたら、たまには通して吹いた方がいいのですが、まだテンポで吹けない部分があるのに、インテンポ(もしくはそれに近いテンポ)で通しては駄目です。

通し練習の際は、苦手な箇所が確実に吹けるテンポで、メトロノームをかけましょう。

吹ける部分に関しても、ゆっくり確認することができますし、まだテンポで吹けない部分も、きちんと吹き切ることができます。

「通す」というのは、曲の練習において、とても大切です。
曲を仕上げるには、当然通して吹けなければいけないので、部分練習のみを繰り返していると、いざ通す時にうまく繋げて吹けなかったり、つぎはぎで統一感のない演奏になったりしてしまいます。

ですので、「通す=インテンポ」のイメージをまず捨て、通し練習は全体がきちんと吹けるテンポを設定するようにして下さい。

そして、通してみた時に、前後との関係でうまく吹けなかった箇所については、また取り出して、部分練習をしましょう。

充分な部分練習ができたら、前後数小節を通して、仕上がりを確認してから、また全体の通し練習をするといいですね。

徐々にテンポを上げていく

東京クラリネット教室

部分練習と通し練習をバランス良く行い、仕上げに向けてテンポを上げていきましょう。

テンポを上げる際は、絶対に焦ってはいけません
確実にできてから先に進むことが、とても大切です。

「3回連続でできたらテンポを上げる」のように、自分なりのルールを決めて練習していくと、目標が明確になるので、やる気も増します。

もちろん、人それぞれ確保できる練習時間は違うと思うので、回数などはその限りではありません。
「合計3回できたら」でもいいですし、「5回連続」でもいいですし、その日の状況や気分に合わせて、目標を設定しましょう。

先に進めなくなった時は

テンポを上げていく時に気をつけるのは、先程書いたように「確実にできたら次の速さへ」ということですが、あまりに続けて同じテンポから進めないようだと、やる気が失せてしまいますね。

そんな時は、一度前のテンポに戻してみましょう。
思いきり遅くしてもいいですし、直前のテンポでも構いません。

コツコツと続けてやっていると、煮詰まってしまって、あるところから進めなくなってしまうことがあるのは、仕方のないことです。
そこを無理するのではなく、一旦吹けていたテンポに戻し、「ちゃんと吹ける」という手応えを得て、また先に進みましょう。

一度テンポを落とすことによって、引っかかっていたのが嘘のように、すんなり先に進めることもあります。
それでも、どうしてもうまくいかないのであれば、無理して続けずに、その日は別の箇所の練習に切り替えて下さいね。

また、別の日に続きの練習をする時も、テンポは一回落としましょう。
最後に到達したテンポで始めると、いきなりすぎて吹けません。

しっかり吹けることを確認しながら、続きの練習に持っていくようにして下さい。

バランスの良い練習を考える

細かくて吹けない部分を練習するには、「部分練習」と「通し練習」のバランスが重要です。

いきなり通し続けても駄目ですし、部分練習しかしなくても、全体を仕上げるのに遠回りをすることになります。

苦手な部分に関しては、重点的に、ゆっくり丁寧な練習を心がけ、曲全体のレベルを底上げしていきましょう。

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