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素早く正確なブレスでリズムをキープ

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スタジオでクラリネットを吹く生徒

吹奏楽部に所属している大学生のレッスンでした。

彼女の課題は、ブレス。

ロングトーンのゆっくりしたテンポでも、素早い吸い方をしてしまうことを、以前から継続して直しているところです。

吹く時には、息の速さに気をつけているかと思いますが、「息を吸う速さ」って、意識したことありますか?

無意識に吸ってませんか?

私自身もやっていて、生徒さん達にも勧めているロングトーンは、「四分音符60のテンポで、8拍吹いて4拍休む」です。

もちろん、長く吹けるなら、もっと伸ばしても構いません。

ただ、「長く伸ばすこと」に重きを置いてしまい、途中から吹き方が変わってしまうのでは、ロングトーンの意味がないので、「これくらい伸ばせれば、曲の中でも困らないであろう長さ」の8拍に設定しています。

さてここで、ロングトーンを吹くにあたり、ブレスが必要になります。

それぞれの音に余拍が4拍あるので、「3拍目で体の中にある空気を吐き出し、4拍目で最大限吸う」ように、レッスンでは伝えています。

この時に「1拍をフルに使って吸うこと」がとても大事なのですが、今日来た大学生は「フッ」「ハッ」と瞬間的に吐いて吸ってを行っていて、言うなれば「テンポ200」くらいの速さでブレスをしています。

これは、複数の意味で避けるべきです。

ブレスの速さに気をつける意味

まず一点目。

短い時間では「最大限吸う」は、非常に難しいですね。

もちろん、曲の中では、素早く吸うことが求められることも多くあります。

ただ、時間に余裕のある時にたっぷり吸うことをしていないのに、「素早く吸って、最大限吸う」なんてことは、ほぼ無理でしょう。

自分の体と感覚に「ここまで吸い込むことができるんだ(これ以上吸うことは無理なんだ)」ということを、しっかり覚え込ませておくことが大切です。

ですので、せっかくの「テンポ60」の「1拍」、拍の長さを生かして、しっかり吸い切りましょう。

そして二点目。

ブレスのスピード感は、テンポを把握するのに使います。

例えばアンサンブルで、曲の出だしの合図(アインザッツ)を担った時に、ゆっくりな曲にも関わらず「フッ」「ハッ」と、その曲の1拍と全く違う速さのブレスをしては、周囲の人が迷ってしまうだけでなく、自分でもテンポがつかめなくなってしまいます。

その曲のテンポに合った、1拍をきちんと使ったブレスが、とても大事なのです。

たっぷり吸うことと出だしの正確さの両立

実は、簡単なようで難しい「ゆっくりなテンポで、1拍をフルに使って息を吸う」こと。

しかし、これができなければ、曲の中でのブレスも「せっかく吸ってるのに、あまり量が入ってこない」という事態を招きます。

音の出だしが遅れるようなことは、あってはならないですが、「しっかり拍を使って吐き切る・吸い切る」練習を、普段から繰り返しておきましょう。

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