最新動画 良かったら観てね

スラーをなめらかにかけるために大切なこと

5,307PV
スタジオで楽譜を注意深く見ながらクラリネットを演奏する生徒

4月から、音大の受験生になる子のレッスンでした。

今日は、スラーの吹き方を、スケールとエチュードの両方で、しっかりやりました。

スタッカートやテヌート、いろいろなアーティキュレーションの中でも、簡単に思えるスラー。

実は、正しく吹くのは、意外と難しいのです。

タンギングしなければOK?

基礎練習で、曲で。

スラーの指示が出てきた時、どのように吹いていますか?

「もちろん、タンギングはしないで、つなげて吹いているよ」というのであれば、半分正解で、半分不正解です。

ただタンギングをしていないだけだとしたら、それはスラーとは言わないからです。

日本語では「スラーの意味は『なめらかに』」と教わります。

タンギングをしなければ、なめらかに吹けるか、と言えば、そうではないですね。

ですので、半分正解で、半分不正解なのです。

音と音のつながりを意識する

では、どうしたらいいのかと言うと、技術的なものも大切ですが、意識が大きく関わってきます。

音と音の密接なつながりを意識しながら吹くかどうかで、聴こえてくる音は、全く違うものになります。

タンギングをせずに、ただパラパラと吹いても、「タンギングをしていない」だけです。

次の音へどのように移るか。

また、音と音のそれぞれの形、そして音同士のつながり方をしっかり意識しましょう。

自分なりのイメージを持とう

とは言っても、音に実際の形があるわけではありません。

しかし、イメージを持って吹くことで、出る音は確実に変わります。

私の場合は、丸い音が、ほんのちょっとずつつながっている状態(とあるドーナツのような)を、「タンギングをせずに、ただパラパラと吹いている」時の音の形として、頭の中でイメージしています。

一方、スラーでは、四角い音と音の辺が、ぴったりとくっついている状態をイメージします。

そうすると、全体としても、音は変わっていてもロングトーンの時のような、太くてまっすぐな音の形に仕上がります。

「丸い音」「四角い音」と表現すると、四角い音の方が硬くてきつい音のように感じますが、音色の話ではなく、あくまで形のイメージですので、誤解しないで下さいね。

常に考えながら吹こう

そのように、頭の中でイメージしながら吹くことは、基礎練習・曲ともに、とても大事です。

自分なりの表現で構いませんので、必ず「考えながら吹く」ことを実践してみましょう。

出てくる音が変わりますよ。

クラリネット無料体験レッスン クラリネット無料体験レッスン
アーティキュレーション クラリネットの吹き方
合奏 323
基礎練習 154
音楽の知識 68
クラリネット 51
基礎 43
読譜 32
演奏技術 32
吹奏楽・オーケストラ 29
運指 28
リード 22

全652件 1〜4件目を表示中

最新記事一覧
レッスン日誌一覧
アンサンブル一覧
講師ブログ一覧
クラリネットイベント一覧