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クラリネットの練習でメトロノームを使う重要性

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教室の看板と楽譜とメトロノーム

今日は、大人の生徒さんのレッスンがありました。

この方は、数年前から「持ち曲を増やそう」ということで、発表会のためだけでなく、普段からピアノ伴奏の曲を練習しています。

今はメンデルスゾーンの『春の歌』を練習中。

時間を見ては、コツコツと練習してきて下さる方なのですが、メトロノームに合わせて練習することに苦手意識があるのか、ある程度形になるまでメトロノームを使わずに練習されています。

レッスンの時には「必ず使って下さいね」とお話しているのですが、どうも抵抗があるようです。

実は意外と多いメトロノーム嫌い

私の生徒達やプロの奏者の話を聞いていると、メトロノームが嫌い、苦手、と感じている人は多くいます。

本来自由に吹けるはずの楽器が、何か絶対的なルールに縛られているような感覚に陥る、押さえつけられている、とにかく窮屈…と理由は人によって様々です。

そんな感覚で練習するのは苦痛で退屈です。

その結果、メトロノーム嫌いになってしまう事も想像がつきます。

どうしてメトロノームが必要なの?

では、そもそもなぜメトロノームは必要なのでしょうか。

実は、メトロノームを使わなくても、「絶対的なテンポ感を持っている人」も多くいます。

自分以外のプレイヤーと演奏する機会が多くあったり、生活の中で音楽に意識を向けていたことで、自然と身についている場合があるのです。

そのように、しっかり拍が数えられるのであれば、メトロノームなしでも構わないのですが、特に譜読みの時は「得意なところは速く、苦手なところはゆっくり」「長い音符は短く、短い音符はゆったり」になりやすいものです。

そうすると、いざ一定のテンポで吹こうとした時に、リズムが全く違うものになってしまうので、訳がわからなくなってしまいます。

それでは、せっかくした譜読みを、かなりの部分でやり直すことになってしまうのです。

とてももったいないことです。

これが一人ならまだしも、合奏だったらどうでしょう?

せっかくのアンサンブルもバラバラになってしまいますよね。

全員で同じテンポを共有するためにも、一定のテンポ感が必要となってきます。

その手段の一つがメトロノームなのです。

生活の中でテンポやリズムを意識すること

それでも私は絶対にメトロノームを使わない!

と心に誓った人も、そうでない人も、生活の中に溢れるリズムを拾うのは、楽器練習以外でリズム感やテンポ感を体得する良いきっかけになります。

街中でも、お店の中でも、意識していないだけで多くの音楽が耳に入っているはずです。

テレビをつければ、番組内、CM等でも音楽は常に流れています。

毎日スマホで聞いている大好きな音楽でも構いません。

生活の中で一定のリズムが耳に入ったら、常にリズムやテンポを意識する癖をつける事で、リズム感・テンポ感は徐々に研ぎ澄まされていきます。

先程の「絶対的なテンポ感を持っている人」、特に楽器演奏の経験がないのに、抜群のリズムセンスを持つ人は、ほぼ間違いなく生活の中で自然と身につけています。

単純に、子供の頃から生活の中でビートを拾い、歌い、踊り、リズムと触れ合い、遊びながら自然と体得しているのです。

テンポキープ力を磨こう

メトロノームに合わせて練習することは、一見大変に見えますが、長い目で見たらその方が楽です。

独特な電子音が苦手……という方は、楽器屋さんで自分の好みにあったメトロノームを選びましょう。

外に持ち出す必要がないのなら、昔ながらの振り子式のものがおすすめです。

「振り子を目で見て合わせる=合奏で指揮に合わせる」能力も、併せて伸ばすことができます。

最近ではスマホの音楽アプリも充実しています。

長く聞いていても大丈夫な、自分の好きな音を選んで、小節を作ってループさせてしまえば、オリジナルメトロノームのできあがりです。

譜読みの際は、速く吹く必要はありません。

吹ける範囲のゆっくりなテンポで、メトロノームをかけ、リズム感を体得して、テンポキープ力を身につけていきましょう。

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