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ソロ曲の演奏で得られるものとは

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楽譜を見ながら座って演奏する生徒

東京クラリネット教室のレッスンでは、基礎をしっかり身につけながら、それを活かしてソロ曲を練習されて、発表会での演奏に挑戦している方が、多くいらっしゃいます。

ピアノ伴奏でソロ曲を吹く、また、人前で演奏することで、音楽力も技術力もぐっと向上できますので、ぜひチャレンジしていただけたらと思いますが、今回はその挑戦によって得られるものを、1つずつ考えていきましょう。

ソロ曲の演奏で得られるもの

吹奏楽やアンサンブルなどの、いわゆる合奏では意識しにくいものが、「1人でクラリネットを吹く」ということと、本番を設定することで、はっきり見えるようになり、身につきやすくなります。

具体的には

などが考えられます。

表現・技術というのは、大まかに分類すると「演奏面」ですね。
そこに併せて、精神的な部分での成長が見込めるわけです。

演奏面と精神面どちらも向上していこう

楽譜を見ながら座って演奏する生徒

では、演奏面・精神面で得られることについて、1つずつ詳しくお話していきます。

表現に関すること

もちろん合奏などでも表現力は求められますが、ソロ演奏の時の比重は比べものになりません。
なにせ、自分がどうやるかが、その曲の出来に直結するからです。

では、「音楽的な表現」とはなんでしょうか。

日常の表現において、言葉というのは大きな意味と力を持ちますが、私達管楽器の演奏にはその言葉というものがありませんので、音1つ1つに意味を持たせた上で、文章のようなまとまり(=フレーズ)が求められます。

そして、どこを強調したいのか、どんな曲に仕上げたいのか、をしっかり意識した上での演奏が必要となります。

さらには、それらを聴いている人に伝えなければいけません。
意識することはできても、思っていることを演奏に出すというのは、考えている以上に大変で、この「伝える」ということが一番難しいと思います。

聴いてくれる人達の手元には、楽譜はありませんので、例えば強弱ひとつとっても、大げさに、「ちょっとやりすぎじゃない?」と思うくらいやってみて、ちょうど良かったりします。

考えていることと、実際の自分の演奏表現がどう聞こえるのかを確認するには、録音してみると良いでしょう。

今は、手元で手軽に録って聴くことができますので、自分が思っているように表現されているかを、都度確認していけば、やるべきことが見え、表現力がどんどんと身につき、向上していきます。

技術に関すること

曲によって当然難易度は違いますが、細かい音が並んだ曲にチャレンジしようと思った時、その精度の差は、やはり合奏よりソロの方が顕著になります。

大人数で吹いている時には、(本来は良いことではないですが)多少転んでしまったり、音を抜かしてしまったりしても、なんとなくごまかすことができたりしますが、ソロではそうは行きません。

となると、安定した指回しをするためには、どのような練習をすべきなのか、というのを、しっかりと考えて、実行する必要があります。

よく言われる「ゆっくり大きく」「付点練習をする」などに加え、自分にとって効率的な練習とは何か、どういう練習の比率でやるとより上達していくのか、を考え、「量より質」の無駄のない練習ができるように、きちんと考えられた練習をするように心がけましょう。

そうすれば、「演奏技術」と併せて、「自分に合った練習方法」も手に入れることができ、今後に役立てることができます。

精神的なコントロール

ソロ曲に挑戦することで、演奏面が向上していくのは、当然と言えば当然です。
しかしそれだけではなく、精神面で得られることもあります。

人前で練習の成果を発揮する、ということ

人前でクラリネットを吹く、ということは、人に聴かせられる演奏というものとはどんなものなのか、を考えることに始まり、緊張下での本来のパフォーマンスの発揮、また、緊張自体のコントロールなども必要になります。

これはやはり、1人で練習していたり、イメージトレーニングをいくら重ねても、得られない感覚ですし、ほんの数分だとしても、1回本番で演奏することは、数時間の練習にも匹敵するくらい、大きな収穫があるでしょう。

発表会などの期日までに曲を仕上げる、ということ

また、「仕上げる期限のある練習」というのも、大いなる成長に繋がります。

「よし、本番に向けて頑張っていこう」という状態からスタートし、「練習は順調」と感じたり「このままじゃ間に合わないかも!」と焦ったり。
日にちが進むにつれ、本番を控えての練習だからこその、独特な感情を知ることになるでしょう。

演奏技術の項でもお話しましたが、この時にも「自分に合った練習方法」が必要なことを痛感するでしょうし、残り少ない日数の中でいかに練習時間を確保するかに執心することも、必死で仕上げようと頑張ることも、全てが財産になります。

ソロ演奏の本番で自信も手に入る

笑顔で楽器を掃除する生徒

東京クラリネット教室では、過去5回の発表会を行いましたが、本番前のレッスンでは「どうしよう…」と心配顔だった生徒さん達も、発表会での演奏後には皆さん晴れやかな顔をされ、「今度の曲は何にしようかな」と、すぐに次へと照準を合わせていらっしゃる姿を、間近で拝見してきました。

それはやはり、今回書き連ねてきたことを、実際に経験して、糧にされた証拠。
発表会後のレッスンでは、皆さん一回りも二回りも成長された演奏を、聴かせて下さいます。

好きな曲をレッスン内で吹くだけでも、もちろん得るものはありますが、本番で演奏することで手に入るものは、絶対に想像以上です。

一度人前で吹く機会に挑戦してみて、「やっぱり、もう人前はちょっと…」でも構いません。
それも、やってみたからこそわかることで、大切なことです。

無理強いはできませんが、ぜひソロ曲の演奏にチャレンジして、今までと違う成長を感じて下さいね。

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