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クラリネットを吹かずにできる基礎練習

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プリントアウトしたブログを見る生徒

4月に入って10日が経ちましたが、都市部の方々はますます我慢が必要な生活になってしまいましたね。

残念ながら、東京クラリネット教室も、スタジオでのレッスンやアンサンブルを一旦休止することとなってしまいましたが、今は心身ともに健康を保って、またのびのびとクラリネットを吹ける日を待ちましょう。

こんな時は、普段避けてしまいがちな基礎練習がおすすめです。

先日レッスンがあった生徒さんは、ちょうど口のくわえ方とブレスの方法で迷っていらっしゃったので、講師ブログをわざわざプリントアウトして下さって、線を引き、ノートに貼って見ながら練習しているとのこと。
ありがたいお話です。

ただ、お手元に楽器があっても家では音が出せなかったり、楽器自体を持っていない方もいらっしゃると思います。
そんな方達も「時間があっても、結局練習できないじゃん…」と思う必要はありません。

今回は、楽器はあるけど、音を出せない方ができる練習を挙げていきますので、この機会にしっかり基礎を固めていきましょう。

音が出せない時にできる基礎練習

自分の楽器を持っている、または、学校の楽器が手元にある、など、せっかくクラリネットがあっても、家では環境的に吹けないという方も多くいらっしゃると思います。

音が出せなくても、楽器があればできる練習は、いろいろとあります。

あごを伸ばす

あごを伸ばすことは、正しくマウスピースをくわえるための第一段階ですが、意外とできていない方が多いように思います。

あごが丸まってしまっていると、音が出にくかったり、音程が悪くなってしまいますので、「よく聞くけど、あごを伸ばすって何??」という方は、今のうちにできるようにしておきましょう。

まず、口を開いた状態で、下唇を下の歯に引っかけます。
(ちなみに、下唇を歯に引っかけることを「唇を巻く」と言います)

下唇を引っかけすぎる(口の中に入れすぎる)と、あごを伸ばす余地がなくなってしまいますので、唇の際を下の歯の上に乗せるくらいの位置がいいでしょう。

その後、あごを少し前に出すようにして、上下の歯がまっすぐになるようにします。

正面から見たあごの引き方の比較

左が良い状態、右は良くない状態です。

右の写真のように、口の脇を思いきり引っ張ってしまうと、あごを伸ばすのは簡単になりますが、実際マウスピースをくわえて吹こうとした時に、口がきちんと閉まらなくなってしまいます。

「い」の口ではなく、「え」と「お」の間のような形を目指して下さい。

この練習は、あごを伸ばした状態を維持できるようにする練習ではありますが、あくまでも「正しくマウスピースをくわえられるようにする」というのが、最終的な目的です。
あごを伸ばすことだけに集中しすぎないようにしましょう。

別の角度から見ると、こんな感じです。

斜めから見たあごの引き方の比較

これも同じように、左が良い状態、右が良くない状態です。
どこかに余分な力が入ってしまわないように、気をつけましょう。

あごを伸ばす練習の時に大切なのは、段階を追って練習することです。
マウスピースをくわえていない時に伸ばせないのに、いきなりあごを伸ばしてクラリネットを吹こうとしても、絶対にできません。

隙あらばあごを伸ばす練習をして、いつでもできるようになったら、次の段階へ進みます。
全体の練習の流れは、以下の通りです。

どの段階でも、同じ口の形・あごの状態でいられるように、気をつけましょう。

また、マウスピースだけで練習するのではなく、必ず楽器も繋げた状態で練習して下さい。

そして、必ず1つできてから、次に進むようにしましょう。
あごを伸ばす練習は、順を追って進んでいくことが、とても大切です。

「慌てずに、確実に1つできてから」を忘れないようにして下さいね。

アンブシュア(口のくわえ方)

斜めから見た良いアンブシュア

「クラリネットを吹く時の自分のアンブシュアは、正しい!」と、自分を持って言える方は良いですが、もし少しでも迷っているのであれば、今のうちに固めておきましょう。

正しいアンブシュアなしに、正しい音程や良い音色は手に入りません。

マウスピースをくわえる時に気をつけるべき点は、

この7点です。
多く見えますが、丁寧に練習をしましょう。

クラリネットを良い音で吹くには、下唇・下の歯の当て方が一番大切だと、私は思っています。

下の歯の適度な圧力で、リードを押さえることが大事ですので、唇越しに歯をリードにしっかり当てる練習をしてみましょう。

音は出せませんが、その圧力を感じるためにも、リードをきちんとつけた状態で、くわえて下さい。
鳴らすことはできないので、普段使えないリードや、割れたリードなどで構いません。

圧力をかける際は、元々狭いマウスピースとリードの隙間が、さらに狭くならないように気をつけましょう。
上下の歯でしっかり挟み込むことが必要で、噛んでしまうとマウスピースとリードが近づいてしまいますので、がぶっと噛むようなことはないようにして下さい。

また、あごがきちんと伸びていないと、この圧力が適切にかけられませんので、先程書いたあごを伸ばす練習も、並行して行って下さいね。

ブレス

きちんとマウスピースをくわえられるようになったら、次はブレスの練習です。
せっかくなので、吐いて吸う練習だけではなく、併せて「楽器に楽にたくさん息を入れる練習」もしておきましょう。

この時も、リードはつけておかないと、抵抗なく息が入ってしまって感覚が掴めません。
ただ、音が鳴るリードだと、思いきって息を入れる練習ができないので、ずらしてセッティングしましょう。

クラリネットに装着されたリガチャーとマウスピースとリード

最低でも、これくらい下げれば、「音は鳴らないけど、リードの抵抗は適度にある」状態になります。
(うっかり鳴ってしまわないか心配だったら、もちろんもう少し下げて大丈夫です)

練習したようにマウスピースをくわえて、歯の圧力を変えずに、口の脇から一旦体の中の息を出し、その後たっぷり吸いましょう。
できれば、腹式呼吸も一緒に練習できるといいですね。

ただし、ひたすら「吐いて」「吸って」の呼吸の練習をしていると、クラクラしてしまうこともあるので、先程書いたように、吸ったあとは必ず、楽器の中に息を入れるようにして下さい。

「吐く」「吸う」「口を閉じる」「息を吹き入れる」の流れで、何をしていても歯の圧力が変わらず、ゆるんだり、余分な力が入る瞬間がないようにしましょう。
特に、「口を閉じる」から「息を吹き入れる」動作に変わる時に、口をキュッと締めてしまうことがありますので、注意して下さいね。

口はただ閉じているだけです。

この練習では、「音を鳴らさなくては!」という意識を持たずに済むので、意気込まずに楽器に息を入れる方法も身につきます。
たっぷりとスピードのある息を、楽器の中にたくさん入れる練習もしておきましょう。

息の方向は、前に向けて出すイメージを持って下さいね。

できれば鏡の前で、自分の状態を客観的に見ながら練習できると、正しい状態が身につきやすいですよ。

楽器の持ち方・手の形

正しいクラリネットの持ち方

楽器の持ち方も、今のうちに修正しておきましょう。

そもそも「持ち方」という言い方も、実は良くないんです。
本来、クラリネットを構える時に、「持つ」という感覚は必要ありません。

理想的なのは、力を抜いて両腕をぷら~んとした時のひじの位置、手首や指の形に、なるべく近い状態で楽器を構えることです。
もちろん、楽器を落とさないように右手親指で支えねばいけませんが、決して楽器を握ってしまってはいけません。

そこで、クラリネットを正しく持つには、まず右手の親指の角度が重要になります。
自分の親指を確認して、楽器に対して、垂直(直角)になってしまっている場合は、斜めに当てるようにしましょう。

クラリネットを親指で支える生徒

このように当てることで、楽器の安定感が増し、親指以外の指の位置が、無理なく各ホール(指穴)の上に来ます。

なお、持ち方や手の形の練習をする時には、普段楽器を吹いている時と同じように構えて練習しましょう。

実際に吹いている時と、全然違う手の位置で練習してしまうと、いざ吹こうとした時に、全く役に立たないことが考えられます。
様子を知るために、目の高さで確認したりするのは良いですが、必ず構えて仕上げをして下さい。

右手親指の位置が定まったら、右手の使い方を身につけていきます。

右手は特に、親指が「楽器を支える」以外の役目がないことと、利き手の方が多いので、楽器を安定させようとしたり、リングを下ろそうとむぎゅっと握ってしまいがちですが、ホール(指穴)さえふさげれば音は鳴りますので、必要以上の力を入れないように注意しましょう。

右手が良いポジションで構えられるようになったら(もちろん同時に練習してもいいですよ)、左手の人差し指も上手に使えるようにできると、演奏した時にスムーズな指回しができるようになります。

これは、必ず鏡の前で練習し、自分が思い描いている状態と、実際の状態をしっかり照らし合わせながら練習することが大切です。

音を出せないからこそできる練習を

今は「せっかくクラリネットがあるのに、吹けないなんて!」と、モヤモヤしている方も多いと思います。

しかし、普段ついつい置き去りになりがちな、基礎を見直す良い機会だと思って、前向きに練習してみて下さい。
音を出さない練習ができることなんて、滅多にありません。

今回お伝えしたことがしっかりできるようになれば、久しぶりに音を出した時に、必ず変化を感じられるはずです。

実際音を出せる日のことを想像して、ワクワクしながら基礎を固めてみて下さいね。

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