いろいろな角度からの練習でアンサンブルの質を上げよう
本日は上級者アンサンブルが開催されました。
こちらのクラスは、なかなか全員揃わず残念ですが、いろいろご都合もあるので仕方ないですね。
そんなわけで、今日はちょっと少なめのB♭クラリネット3名・バスクラリネット1名の計4名で演奏していきましょう。
演奏曲は、ゼキーニャ・ジ・アブレウ作曲『Tico-Tico』と、チック・コリア作曲『スペイン』です。
回数を重ねるごとに前進していくために
今回、こちらのクラスでも、先日の中級者アンサンブルの方々と同じように、「前回何やりましたっけ…」という声が聞かれました。
上級者アンサンブルについては、いつも通り4週しか空いていないのですが、いろいろと多忙な皆様なので、仕方ないことかなと思います。
ただ、やはり「前にやったことを思い出したと思ったら、あっという間に時間が来た」というのでは、前進も少なく、「曲が完成に近づいていっている」ということも感じにくいので、アンサンブルのおもしろさが半減してしまいます。
自分なりの練習のペースを掴んで、前月からの成長をより感じられるようにしていきましょう。
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いろいろな角度からの練習でアンサンブルの質を上げよう
同じメンバーでのアンサンブルというのは、ともすると同じような練習を繰り返してしまいがちです。
もちろんそれも質の向上にはつながりますが、様々な角度から見て、いろいろな練習ができると、また違った成長ができますので、練習パターンのストックを増やすようにしていきましょう。
曲によって必要な練習も異なるので、一概には言えませんが、例えば「縦の線を揃える」という練習をしたい、となった時に、ただひたすら全員でメトロノームやカウントに合わせる練習をするのも、一つの方法ではあります。
しかし、ここでバリエーションをつけてみましょう。
- 伴奏だけでやる
- 伴奏が3パート以上なら、組み合わせを変えてやる
- メロディーとハモリだけでやる
- メロディーと伴奏でやる(組み合わせも変える)
- ハモリと伴奏でやる(同じく組み合わせも変える)
など、やろうと思えば、いろいろな組み合わせで、縦の線の練習・確認ができます。
当然、練習時間は限られていますので、毎回全てをやるというのは無理ですが、「前回はこんな練習をしてみたから、今回は別のやり方にしてみようか」という感じで進めてみると、どんどん精度が上がっていきます。
ここでお話したことは、あくまで一例でしかありませんし、そこまで角度を変えた練習というわけではありませんが、何かの練習をする、となった時に、「他の練習方法はないかな?」と考えるくせをつけていけるといいですね。
雰囲気で吹く箇所がないようにしていこう
今回は『スペイン』を掘り下げて練習しました。
どちらの曲も、裏拍で動いたり、裏拍から入ったり、それぞれの奏者の感覚で吹かなければならない箇所がたくさんあります。
しかし、それが「なんとなくこの辺かなー」と雰囲気で入ってしまったり、同じリズムの繰り返しなのにブレがあったりしては、演奏の安定とはかけ離れていってしまいます。
ゆっくり練習したり、メトロノームを細かく鳴らしたり、その「感覚」をしっかり磨いて、聴いていて安心できる演奏を目指していきましょう。