クラリネット演奏において目指すべき譜読みとは
10連休、なんて方もいらっしゃったようですが、あっという間にゴールデンウィークも終わってしまいましたね。
東京クラリネット教室の生徒さんからは「連休中は毎日練習しました!」とか、「いつもより長めに練習してみました」なんて、嬉しいご報告もありました。
これをきっかけに、毎日とまではいかなくても、練習の習慣が続いていくといいですね。
さて、吹奏楽やオーケストラはもちろん、アンサンブルやソロで吹くにしても、クラリネットを演奏していたら、「譜読み」というのは避けて通れません。
「譜読み」という言葉の解釈は様々だと思いますが、「目指すべき譜読み」というものを考えていきましょう。
なぜ譜読みが必要なのか
まずは、譜読みの必要性を改めて考えてみましょう。
楽譜がある曲を吹くという場合は、当然楽譜通りに吹く必要がありますので、その「楽譜通りに吹くための準備」が譜読みになります。
これができていなければ、人と合わせることはできませんので、楽譜を一通り理解しておくことが求められるわけです。
クラリネット演奏において目指すべき譜読みとは
そして、「譜読み」という言葉の解釈ですが、先程も書いたように、人によって受け止め方はいろいろですね。
ただ、譜読みをすることの目的は「楽譜通り吹く」ことなわけですので、「ざっと目を通しました!」という状態を「譜読みした」と言ってしまうと、ちょっとよろしくないかなと思います。
もちろん、ざっと目を通しただけでも、音やリズムを正確に捉えられる、というのであれば、それでも構いませんが、なかなかそれは難しいですよね。
ですので、どう進めるかは個人に合ったやり方でいいのですが、「譜読みの完了」を明確にしておきましょう。
- 拍子・調号の把握
- わからない音(臨時記号)・リズムがない
- 運指の整理(替え指を使う箇所の把握)
ということが確実にできたら、「譜読みをしました」と言っていいと思います。
特に、運指の整理という点は、「左右の小指のどちらを使うか決める」ということと、「替え指を使うことによってスムーズに吹ける箇所を知る」という作業をまずしておかないと、通して吹いた時に引っかかってしまったり、指練習に入った時に苦労することになってしまいます。
なるべく早い段階で、楽譜にしっかり書き込んだり、繰り返し練習しておきましょう。
どうしてもの時以外は、「小指はすべらせるから大丈夫!」というのは駄目ですよ。
なお、「細かくてどうしても指が回らない」という箇所があっても、音やリズムがきちんとわかっているのであれば、「譜読みは一通り終わった」と考えて大丈夫です。
そういうところは、譜読み完了後に部分練習をしておいて下さいね。
自分にとってのベストな譜読みの進め方を考えよう
譜読みというのは、早く終われるに越したことはありません。
その分、できないところや他の曲に割くことができる時間が増えるからです。
譜読みを早く終わらせるためには、やみくもに進めるのではなく、「自分に合った譜読みの仕方」がどんなやり方なのかを知っておくことが大切ですので、まずは読譜においての自分の得意と苦手を正しく把握することを意識しながら、日々クラリネットが吹けるといいですね。
曲練習の第一歩である譜読みをさらっと終わらせて、少しでも早く、より深い練習に進めるようにしていきましょう。
人と合わせることが、もっともっと楽しめるようになりますよ。