通し練習を繰り返してアンサンブル力を上げよう
2021年12月20日、今年9回目の初級者アンサンブルが行われました。
こちらのアンサンブルも、早いもので年内最後です。
というか、あと10日ほどで、今年も終わりですね。
約1ヶ月後には、アンサンブル発表会もありますので、年末年始はいろいろご予定があると思いますが、時間を見つけて練習しておいていただけたらと思います。
今日は、発表会ご出演予定の方が全員揃われましたので、B♭クラリネット4名でのアンサンブルです。
演奏曲は、久石譲作曲『君をのせて』です。
合わせる前に共通のテンポ感を持つ
一人で練習している時は、メトロノームに合わせたり、自分の中でテンポを設定し、それを元に吹いているかと思います。
しかし、人と合わせる以上は、そうはいきません。
特に本番では、メトロノームを頼ることはできませんので、「これくらいの速さで演奏しましょう」というすり合わせが必要になります。
だからと言って、「吹き始めたら全員のテンポ感が完璧にぴったり!」ということはなかなか難しいですが、合わせる前には「これくらいのテンポでやろう」という共通意識を持つようにしましょう。
本番前も、袖でこっそり合わせておけると安心ですね。
通し練習を繰り返してアンサンブル力を上げよう
いつも、最初と最後には通し練習を必ずしていますが、今日は本番に向けてなるべく多く通していきましょう。
部分的に練習することももちろん大切なのですが、みんなで通してみるからこそわかることがあります。
- 全員のテンポ感が揃っているか、また、それをキープできるか
- 出だし・切りなどのタイミングは合わせられているか
- メロディー・それ以外の受け渡し、切り替えが的確にできているか
- 奏者同士の音程は合っているか
- 同じ曲調で演奏できているか
などなど、1人での練習では解決できない要素が、アンサンブルにはたくさんあります。
これがアンサンブルの醍醐味であり、難しいところですので、本番前にはなるべく多く通し練習をして、アンサンブルする力を上げていきましょう。
個人練習の時にはできていたことが、合わせるとできなくなることも多々ありますし、やればやっただけ全貌が見える・聞こえるようになってきますので、「アンサンブル経験値」を上げるために、積極的に通し練習をするといいですね。
来月は初の自主練習
アンサンブルレッスンの最後には、たまたまこの施設にいらしていた中級者アンサンブルメンバーの方と、お知り合いの方に、通しを聴いていただきました。
講師以外の人の前で演奏するのは初めてだったので、緊張感もあったと思いますが、本番前の貴重な機会になったと思います。
以前の発表会前には、「自主練習をしませんか?」とお話しても「とんでもない!余計に崩れそうです」とおっしゃっていた初級者アンサンブルの皆さんですが、今回は「ぜひやりましょう!」という話になり、アンサンブル発表会前に、皆さんだけでの練習をすることが決まりました。
演奏の面でもそうですが、そのような精神的な変化を感じられることは、アンサンブルの場を提供している側としては、嬉しい限りです。
曲もかなり仕上がってきましたし、あと1ヶ月ちょっと、さらなるまとまりを期待しています。
これから、ますます寒さも厳しくなっていきますので、お体にはどうぞお気をつけてお過ごし下さいね。
年明けすぐのアンサンブルレッスンも楽しみにしています。