現在のセッティングでより必要な要素とは
本日は、上級者アンサンブルが行われました。
こちらのアンサンブルの開催も、やはり悩んだのですが、今月は様々な角度から検討して、行うこととしました。
今回の参加者は、B♭クラリネット5名とバスクラリネット1名の、計6名。
無事にやることができれば、になってしまいますが、このメンバーで次回の発表会を目指していきましょう。
演奏曲は、リクエストがあった、A.リード作曲『エル・カミーノ・レアル』に取り組みます。
前々回演奏した『アルメニアンダンス・パート1』同様、かなり骨のある曲になりますが、個々の技術力も、アンサンブル力の向上にも、大いに期待できると思いますので、皆さんで頑張っていきましょう。
トップを吹く、という経験
中級者アンサンブル同様、こちらの上級者クラスも新曲に挑戦しますので、パートを決めていきましょう。
基本的には希望制なのですが、上級者クラスはテンポチェンジの多い曲を演奏することも多いため、合図の出し方や周囲への気の配り方など、トップ(1番パート)を担当することにより、身につくこと・気がつくことが多々ありますので、順々に持ち回りになるよう、今回の曲でトップを吹いていただく方のみ、講師から指名させていただきました。
1番パートというのは、ただでさえ音が高かったり、細かい音を吹いていたりと、他のパートに比べて負担が大きいように感じるものなので、大変ではあるのですが(実際はどのパートもきちんと吹くのは大変なのですが)、併せて、いわば指揮者のような役割を果たすことにより、アンサンブル全体の見え方が大きく変わります。
そして、一度トップの経験をすると、他のパートを吹く時にも、目や気の配り方が変わりますし、アンサンブルにおいての「合わせ方」のコツが、掴めるようになります。
また、まとめ役を担うことで、自信にもつながりますので、「トップなんて嫌!」と言わず、機会があれば、ぜひチャレンジしてみて下さい。
現在のセッティングでより必要な要素とは
さて、すっかりお馴染みになってきた、お隣とかなり間が空いている今のセッティング。
「アンサンブルはキュッとまとまって演奏する」と教わってきた身としては、「吹奏楽の本番で、ステージが広くて、隣が急に遠くて不安…」のような現在のアンサンブルのセッティングは、はっきり言って心配でした。
しかしこのようなご時世で、約1年ほど続けてくると、むしろ過去のセッティングに違和感を覚えるのですから、不思議なものですね。
そして、今月からはさらにお隣との間を取るようにしたのですが、そうなると、やはり少しずつ「アンサンブルとしてのまとまりのなさ」や「音の伝わり方によるちょっとしたタイムラグ」などが、起きる可能性が生まれてきます。
ここで大切になるのは、耳に頼りすぎないアンサンブルです。
もちろん、他の奏者・他のパートは聞かなければなりませんが、ご存知の通り音の伝わり方は遅いので、聞きすぎてしまうと、座っている席によっては、大きくばらけることになってしまいます。
- ブレスのタイミング
- ベルの動き
- アイコンタクト
など、今までのセッティングのアンサンブルでも、気にしなければいけなかったことが、時代に即したセッティングでは、より求められます。
自分の楽譜だけに集中してしまうことのないよう、しっかり個人練習をしておくことが、上記のことに気を回すための第一歩です。
原曲の良さを生かしたオリジナルアンサンブルを目指そう
曲をよくご存知の方が多かったこともあり、初めてのアンサンブルでしたが、きっちり通すこともでき、また、細かい練習も進めることができましたね。
『エル・カミーノ・レアル』も元々は吹奏楽曲ですので、原曲を聴いて、自分が何の楽器を担当しているのか、どんな役割なのかなど、整理しておいていただけると、次回合わせる時に、カラフルな演奏になるのではないかと思います。
長いので、体力的にはしんどそうな曲ですが、楽しく演奏できるよう、それぞれで練習を進めておいて下さいね。