演奏をより良く聞かせる本番直前の仕上げ方
2021年7月5日、今年5回目の初級者アンサンブルが行われました。
本来は月末に行われるアンサンブルクラスですが、いよいよ発表会が近いので、今月は本番前であるこのタイミングでのクラス開催です。
当日に向けて良いイメージを持てるよう、今日もしっかりアンサンブルしていきましょう。
参加者はB♭クラリネット2名と講師、演奏曲はエルガー作曲『愛の挨拶』です。
本番を盛り上げる一つの要素
以前のように、満員のお客様の前で、とはいきませんが、「発表会」ということは、当然人前での演奏となります。
となると、やはり見た目も大事ですね。
衣装というほどの気合いを入れなくても、服の色や小物で統一感を出すだけでも、締まって見えますし、自分達の気持ちもぴしっとします。
今回の初級者アンサンブルも、共通アイテムを準備されてるようです。
楽しみですね。
演奏をより良く聞かせる本番直前の仕上げ方
メンバー減が続き、なかなか落ち着かなかったこちらのアンサンブルクラスですが、ご参加の皆様の一生懸命な練習の甲斐があり、かなりまとまってきました。
あと一息、本番で「素敵な演奏だったね!」と、お客様に思っていただけるようなアンサンブルにするために、重要なポイントを見返しておきましょう。
- 後ろ向きにならない
- メリハリをつける
- メロディーと伴奏の入れ替わりによるバトンパス
- 強弱の差の強調
後ろ向きにならない
「慎重な演奏」はともすると、「後ろ向きな演奏」になりがちです。
もちろん暴走はよくありませんが、大抵の場合丁寧を通り越して、「なんだか前に進んでいかないなぁ…」という演奏になりがち。
探りすぎず、しっかり前に流していきましょう。
メリハリをつける
今回の曲の場合は、メロディーはしっとり美しく流れ、伴奏はシンコペーションで少し軽やかに進んでいくのですが、どのパートも練習記号ごとに役割が入れ替わっていくからなのか、どちらも曖昧になっていることが、多くあります。
自分がやっていることを都度把握することはもちろん、きちんと吹き分けて、吹いている人も聴いている人も、ワクワクするような演奏を目指しましょう。
メロディーと伴奏の入れ替わりによるバトンパス
多くのアンサンブルは、「主にメロディーを担当するパート」「主に伴奏を担当するパート」に分かれているのですが、今回のアレンジでは、あえてどのパートも全てを担当するように、割り振りがされています。
先程お話した「吹き分け」に加え、「ここからメロディーよろしく」や「伴奏受け取ります!」というバトンパスを、確実に行いましょう。
メロディー・伴奏の受け渡しがちゃんとできると、曲全体のまとまりが大きくアップします。
強弱の差の強調
メロディーと伴奏のメリハリをつけることと併せて、強弱も大げさにつけていきましょう。
以前からお伝えしていると思いますが、聴いて下さる方は、当然楽譜を見ているわけではありません。
何も情報がない方に伝えるには「え、やりすぎじゃないの?」というくらいの差をつけて、ちょうど良かったりします。
特に「強」のレベルを上げることにより、強弱の幅が大きく広がりますので、あくまで曲の雰囲気に合っていることが大前提ですが、フォルテをのびのびと演奏するようにしましょう。
あとは本番を楽しむのみ!
数回の通し練習を経て、安定感のある演奏になってきました。
当日のリハーサルはありますが、確認程度になりますので、ここまで来たら、あとは楽しく演奏することを一番の目標に、気持ちに余裕を持つための練習をしておいて下さい。
本番、楽しみにしています!