演奏に余裕を持てると得られるもの
4月25日、第13回目のアンサンブルレッスンが開催されました。
今回は新しいドラマーも参加していただき、今までのアンサンブルとは一味違うサウンドに仕上がり、皆さん大変満足していただけました。
さらに今回は、アンサンブル無料体験レッスンを希望された方も参加し、全6名でのアンサンブルとなりました。
演奏曲目(順不同)
- In my life
- A day in the life
- Strawberry fields forever
- Penny lane
- ホールニューワールド
“In my life” And “Strawberry fields forever”
この2曲は、今回で完成させて終わりとなる予定でしたが、この曲を希望した生徒が急遽お休みとなり、来月へと持ち越しとなりました。
この曲は他の生徒にもすっかりお馴染みで、初めて演奏した時と比べると、みんなかなり上達し、完成度も高くなりました。
曲の完成度が上がる、これはアンサンブルの中で一人ひとりが自分の役割を意識できているということです。
個人レッスンで基本スキルを上げることにより、合奏の中で自分に余裕ができます。
余裕が出ることにより、他のパートの音もしっかりと聞けるようになり、曲全体のクオリティーが底上げされます。
長いブランクがある方や、未経験者がアンサンブルを始める時、この余裕が持てません。
なぜなら、自信を持つことができないからです。
自分に自信を持って演奏できるようになる、その結果曲の完成度が上がる。
これは個人レッスン、そしてアンサンブルレッスンの効果がでていることを意味しているので、講師としても自信が持てるとても嬉しい瞬間です。
来月もしっかり演奏しきって完成させてしまいましょうね。
A day in the life
この曲は原曲途中に入っているストリングスセクションを削り、無理矢理譜面に起こしているためか、変拍子(8分の5拍子)が入っており生徒達を悩ませます。
このパートを担当する生徒は、昔から原曲が大好きで、オリジナルが体に染み込んでいます。
どうしてもその楽譜に違和感を感じてしまい、うまく入れないので、その部分だけは好きなタイミングで演奏させ、他の楽器が追従するという形をとります。
本来は楽譜に忠実に演奏すべきですが、東京クラリネット教室のアンサンブルレッスンは、限られた時間の中で合奏し、アンサンブルを楽しみながら学ぶことが本来の趣旨です。
複数の生徒が忙しい中集まっている時に、徹底的にその部分を練習させることは、その趣旨から逸れてしまいます。
なのでこの曲については体に染み込んでいるタイミングを尊重し、曲の流れを止めず、クオリティーを上げることを尊重しています。
Penny lane
楽典の教則本かというくらい、反復記号が目まぐるしく出て来るこの曲。
今回初めて参加されたドラマーさんも「むむむ」と楽譜を凝視して確認です。
誰かが演奏途中で別の場所へすっ飛んでいってしまうこともしばしばありましたが、回を重ねるごとにクオリティーが上がり、気持ちのよい演奏となってきています。
今回はプロのトランペット奏者も参加していただいたので、途中心地よく入ってくる音がいつもの演奏を格段に盛り上げてくれます。
次回はかなりの完成度になってくるはずなので楽しみです。
ホールニューワールド
ディズニーのアニメーション映画「アラジン」お馴染みのこの曲。
名場面に心動かされた記憶が蘇る方も多いかと思います。
最近はこの手の曲には、スタジオのミキサーを使って、各クラリネットの音をマイクで拾いあげ、軽くリバーブをかけて臨場感を出しています。
さらに楽譜が見える程度に照明を落とすことで、それぞれの奏者が持つ曲のイメージにフォーカスさせることで、曲の抽象度が上がり、サウンドの質をグッと高めることができます。
マイクを無料で貸し出しているスタジオも多いので、みなさんも個人練習でスタジオに入る時は、息抜き程度に一度試してみてくださいね。
きっと楽しいですよ。