微妙な位置の十六分音符と休符をはめるための意識とは
2021年11月13日、今年9回目の中級者アンサンブルが開催されました。
今月も、皆さん元気に集まることができましたので、B♭クラリネット7名と講師のバスクラリネット、合わせて8名で演奏していきます。
朝晩はだいぶ冷え込んできていますので、引き続き体調管理には留意して下さいね。
今月からは、もう1曲追加することにしましたので、『サンバ・テンペラード』を演奏していきます。
まずはパート決め&初見大会と譜読み
新曲ということは、パート割りを決めねばなりません。
今回は、五重奏の『千と千尋の神隠しメドレー』と違って、四重奏の楽譜ですので、B♭クラリネットは3パート。
全パート2人もしくは3人で演奏していただくことになります。
複数人で1パートを吹くというのは、心強い反面、パート内でぴったり合わせることも求められますので、ちょっと難易度が上がります。
レベルアップのためには、ちょうどいい経験になりそうですね。
さて、各クラスごとに個性が出るパートの決め方ですが、今回の中級者アンサンブルの皆さんは、
セリのようなスタイルで希望を出しております。
確かにこれだと、同時に希望が伝えられるので、余分な気の回し方をしなくて済みますし、公平ですね。
2パート希望を出された方もいらっしゃったので、平和的に話をして、無事にパート割りが決定しました。
もちろん新曲一番最初の演奏は、初見から。
少し複雑に見えるリズムが並んでいる曲でしたが、皆さんの初見力もめきめき向上されているようで、止まったり消えたりすることなく、しっかり最後まで通すことができました。
初見で通したあとは、各自譜読みの時間。
ひたすら読み込む方、どんどん吹いてみる方、気になったことは書き込む方、と、これまた個性が出ておもしろいですね。
スムーズな譜読みのコツは、自分に合ったやり方を見つけること。
何が合っているのかわからない場合は、いろいろと試して、ベストな譜読み方法を見つけておきましょう。
微妙な位置の十六分音符と休符をはめるための意識とは
十六分音符というのは、ずらーっと並んでいても嫌ですが、微妙な位置にあると、途端に演奏がしにくくなります。
例えばこちら。
複付点のあとに、十六分音符で入るだけでも、正しい位置にはめるのが難しいのに、タイのせいで拍のあたまに鳴らす音が存在しません。
ともすると、このリズムは次の拍のあたまに合ってしまいますので、私が演奏する時は「おっと、うっかり拍の前に出てしまった」くらいの意識で吹いています。
もちろん、テンポの違いで「どれくらい前に出すか」は変わってくるのですが、複付点を意識しすぎれば先述の通り次の拍にずれ込みますし、遅れまいと守りに入りすぎると十六分音符が前に来てしまって、「付点四分音符と八分音符」のリズムになりかねません。
また、逆のパターンになりますが、こちらも難しいですね。
拍のあたまが十六分休符のパターンです。
これは「ウン」と意識して休めば、確実に八分休符の長さになってしまい、緊張感のない演奏になります。
感覚としては「ンター」と入るのですが、こちらは先程のリズムとは反対に、「うわ、少し出遅れた」くらいで入ると、ちょうど良く聞こえます。
これまた、曲の速さによって入る位置は変わるのですが、いずれのリズムも「ちょっと拍とずれる」くらいの意識で演奏するように心がけると、案外うまくいきます。
「十六分音符の入りって?」「十六分休符の長さとは…」と、変に意識しすぎずに、普段から「ちょっとずれてる」イメトレをして、思い通りのタイミングで出られるようにしておきましょう。
バランス良く練習していこう
今日から、練習する曲が2曲になりました。
ぱっと見て、難しそうなところばかり練習してしまって、ついつい簡単に見える部分は「どうにかなるかな」なんて思いがちですが、なるべくバランス良く練習することを心がけましょう。
通し練習をして、全体としての仕上がり度を都度確認していくことも効果的です。
譜読みも練習も自分に合ったやり方で、抜けのないようにしておいて下さいね。