アンサンブルの骨組みをきちんと作るためには
2021年6月21日、今年4回目の初級者アンサンブルが行われました。
先月、急遽3名でのアンサンブルとなり、バタバタの中再始動といった感じでしたが、この1ヶ月の間にもう1名ご出演いただけないことが決まってしまい、B♭クラリネット2名で、発表会で演奏することになりました。
とはいえ、三重奏の楽譜を練習してきましたので、今回は講師も本番に参加する形を取ります。
出演されるお二人からは「半分になっちゃいましたねぇ…」と、残念そうな声が聞かれましたが、それぞれが練習されてきた成果をしっかり発揮し、次の発表会へ弾みをつける演奏を目指しましょう。
今月も演奏曲は、エルガー作曲『愛の挨拶』です。
練習開始前に現状を把握しよう
今まで一緒に演奏してきたメンバーではありますが、今回の組み合わせでの3人編成は初めてですので、合わせてみるとどんな感じになるのか、個々の進捗はどうなのかをまず把握し、今日のアンサンブルに活かしていきましょう。
通してみた感じでは、「出だしを揃える」「フェルマータのあとの入りを揃える」など、合わせる点では問題はなさそうでしたが、丁寧に吹こうとした結果、少し遅くなってしまったり、まだ音間違いがあったりと、きっと「一人で吹いている時は、もうちょっとできるのに…」と思われているのだろうな、という箇所が、ちらほらと見受けられました。
他の人と一緒に吹くからこそわかる部分というのは、どうしてもありますので、今日はたくさん合わせて、アンサンブルをしても、いつもの個人練習通り演奏できるようにしていきましょう。
アンサンブルの骨組みをきちんと作るためには
さて、前回は伴奏(メロディー以外)の大切さをお伝えしました。
tokyo-clarinet-school.com
今回も引き続き、伴奏パートに焦点を当てていきましょう。
伴奏というのは、いわば曲の柱や土台に当たるものですので、ここが安定していないと、アンサンブルとしての骨組みがぐらぐらになってしまいます。
『愛の挨拶』のメインメロディーは、クラリネット吹き泣かせの嫌な跳躍なので、どうしてもそちらの練習量が多くなってしまうのは、仕方ないと思います。
しかし、だからと言って「パッと見簡単そうに見える伴奏」を、あまり練習せずに通してみたり、合わせてみたりすると、「あれ?こんなはずじゃ…」という状態に陥ってしまいます。
心配なところを重点的に練習することは、悪いことではありません。
しかし、少なくとも「伴奏は通す時だけしか吹かない」というようなことは、絶対にやってはいけません。
伴奏とメロディーの練習バランスを、きちんと考えて、骨組みをしっかり作り上げていきましょう。
ケアレスミスをなくしておこう
伴奏パートを重点的に練習したこともあり、最後の通しはとてもすっきりして良くなりました。
あとは「ついうっかり」がなくなるだけでも、完成度は上がります。
音間違い・リズム間違いなどを、徹底してなくしておきましょう。
また、メロディーなど、少し難しいところを「吹けない…どうしよう…」と思うのではなく、「あ!前よりできるようになったかも!」と、ちょっとの前進を見逃さず、楽しく練習していって下さいね。