アンサンブルでの不安感をなくすために大切なこと
本日は午前中の中級者アンサンブルに引き続き、午後には上級者アンサンブルも行われました。
いよいよ発表会前最後の合わせです。
今月も、B♭クラリネット4名・バスクラリネット1名で、発表会での演奏曲、A.リード作曲『アルメニアンダンス・パート1』をしっかり仕上げていきましょう。
最後の仕上げ前に現状の確認
東京クラリネット教室のアンサンブルクラスは、準備・片づけを含め2時間ですので、長いように思えて意外とあっという間に時間が過ぎていきます。
限られた時間で効率的に練習をするためにも、まずはやはり通して現状を確認することが大切。
早速、最初から通して演奏していただきました。
全体を通しては順調に仕上がっていると思いますが、ちょっとしたタイミングの取り方の相違などで、一瞬みんなが不安になる瞬間がありましたね。
今回は、そのような「不安を生む箇所」をなくして、本番に安心して演奏していけるようにしていきましょう。
テンポの共有を徹底する
不安が生まれる大きな原因の一つは、各自が持っているテンポ感のずれです。
特に、今回の演奏曲のように、途中で大きくテンポが変わる曲の場合、「変わり目の遅くなり方・速くなり方」「次のテンポ」がしっかり共有できていないと、当然探らざるを得なくなります。
探れば後ろ向きな演奏になるわけで、思いきって出られないことにより、出だしがバラバラッとしてしまいます。
揃うはずの部分が揃わなければ、ますます不安になり、積極的に吹きにくくなりますね。
どうしても、各々の「心地よいテンポ」というものがあり、そこに落ち着きたくなるのですが、アンサンブルではその「自分の心地よさ」にある程度の部分で折り合いをつけなければ、精度の高い演奏はできなくなります。
もちろんそれは、誰かが一方的に押しつけるものであってはなりませんし、だからと言って、人任せにしていいものでもありません。
メンバーできちんと話し合い、どのようにテンポを切り替えるか、どれくらいのテンポにするのかを、しっかり共有しましょう。
良い演奏はお互いの信頼から
今回は、通した流れで、曲の最後から仕上げていきましたが、全体的な意識が揃ってきたように感じました。
本番まであと2日となった今、大切なのは、自分も他のメンバーも信じること。
積み重ねてきた時間は嘘をつきませんので、発表会では堂々と、このメンバーだからできる『アルメニアンダンス・パート1』を聴かせて下さいね。
素晴らしい演奏を楽しみにしています。