拍を均等に割れるように日々訓練しよう
2023年4月8日、今年第4回目の中級者アンサンブル・チームぞうさんが開催されました。
先月のアンサンブルから2週間しかありませんので、あまり個人練習ができなかったかと思いますが、せっかくの合わせの時間ですので、なるべく一つ一つの音に囚われず、音楽的な演奏をしていきたいですね。
本日は、次回発表会ご出演の方が全員集合されましたので、B♭クラリネット4名(内1名はE♭クラリネット兼任)・バスクラリネット1名の5名でアンサンブルしていきましょう。
演奏曲は、福田洋介作曲『さくらのうた~FIVE』と、クラリネット五重奏版『魔女の宅急便メドレー』です。
しっかり考えて複数曲に取り組む
今回、初級~上級の4つのアンサンブルクラスは、いずれも2曲ずつ発表会で演奏する予定です。
吹奏楽やオーケストラなどでは特に、合奏で本番に挑む場合、演奏曲が1曲のみということはなかなかありませんね。
2曲以上ある場合は、練習の進め方をよく考えないと、偏りが出てしまったり、以前やっていたことを忘れたりしてしまいます。
どうしても、苦手な曲や部分ばかり練習したくなってしまうと思いますが、そうなるといざ合わせる時に、練習が少なかったところが不安になり、「簡単だと思ったのにうまく吹けない」ということが起きますので、単に楽譜の見た目の印象で練習量を決めるのではなく、仕上がりが平均的になるように、という点に気をつけながら、練習の計画を立てていきましょう。
拍を均等に割れるように日々訓練しよう
以前にも別のクラスでやった『さくらのうた~FIVE』ですが、これは8分の6拍子です。
8分の6拍子というのは、やはり4分の4拍子などに比べると、少し難しいのではないでしょうか。
理由としては、
- 4分の〇拍子に比べると、馴染みがあまりない
- 1拍を3等分するのが、2等分より難易度が高い
ということが、主だと思います。
特に、「拍を3等分する」ということは、4分の〇拍子で裏拍をはめることよりも、「均等に入れる」という点が難しく、そうすると奏者によって音を鳴らすタイミングがずれてしまいますので、縦の線がバラバラになってしまいます。
また、八分音符3つを鳴らすだけなら、うまくはめられても、ちょっと違うリズム(四分音符が含まれていたり、付点八分音符が含まれている)だと、等分ではなくなってしまうこともあるでしょう。
tokyo-clarinet-school.com
これは、先程も難しさの理由の1つに書いた「馴染みがあまりない」ということも、大きく関わってきますので、気づいた時に1拍の3等分の練習をするようにしていくことで、難しさの解消に向かいます。
例えば、歩きながら、一歩の中に「タタタ」「タタタ」と頭の中で刻むのもいいですし、家でふとした瞬間に手拍子をしながら、声に出してみるのもいいですね。
三連符が苦手で、過去に練習をしたことがある方は、それと同じ練習です。
均等に割れているなと思えたら、自分の苦手なリズムに変化させて、安定的にそのリズムを刻めるようにしていきましょう。
その際は、メトロノームで1拍を3に割ったものを流しながら、歌や手拍子でそこにリズムをはめる練習をすると効果的です。(迷うようならゆっくりからやるのが大切です)
いざクラリネットを吹く時に「このリズムはどうはめるべきなのか」と考えるのではなく、すきま時間を使って毎日コツコツやっていく方が、基礎的な力がつきますので、習慣づけていきましょう。
みんなで吹く時は思い切って
自信がないリズムというのは、どうしても消極的になりがちです。
しかし、アンサンブルなどで合わせる時に、その傾向が出てしまうと、演奏が後ろ向きになってしまい、きちんと拍にはまらなくなり、「あ…なんかずれてるかも…」とますます探ってしまい、後ろに行ってしまいます。
せっかく練習してきても、それではもったいないので、合わせの時には思い切って(開き直って)吹くようにしましょう。
思い切りが良くなると、音もスッと鳴るので、あっさりはまって聞こえるかもしれませんし、もしずれてしまっても、直せばいいだけです。
前回からは良くなっていましたので、来月はもっと楽しくて気持ち良い音楽を目指していきましょう。