ソロでも合奏でも人と合わせる時にやるべきこと

信じられないくらいの暑さが続いていましたが、ほんの少しだけ過ごしやすくなりましたね。
クーラーのつけっぱなしもそうですが、窓を開けたまま寝てしまったりすると、翌朝のどがおかしくなることも多いので、気をつけて過ごしましょう。
のどが痛いと、クラリネットを吹くのはお休みしないといけなくなってしまいますよ。
さて、まもなく吹奏楽コンクールの季節も来ますし、発表会を控えていて、個人でピアノ伴奏つきのソロ演奏に取り組まれている、という方も多い時期だと思います。
「人と合わせる」というのは、同時に音を奏でれば成立する、というわけではありません。
どのような点にどう気をつければいいのか、今一度確認しておきましょう。
「同時に演奏する」を「合わせる」に
先程も書いたように、「一緒に音を出していれば、合わせていることになるか」というと、そんなことはありません。
それはあくまで「同時に演奏している」というだけです。
それぞれが音を出している段階から、相手のパートに気を配ることができるようになって、初めて「合わせている」と呼べる状態になります。
誰かと一緒に演奏する際には、まずそのように認識するようにしましょうね。
ソロでも合奏でも人と合わせる時にやるべきこと

「合わせる」ということがわかったら、具体的に方法を知っておきましょう。
大切なのは、他のパートやピアノ伴奏を理解することです。
もちろん、全てを覚えることは大変ですし、無理をすることはないですが、自分が吹いているソロやパートとの、重要な関わりがある部分については特に、何をやっているのかをしっかり頭に入れておくことで、演奏にまとまりが出てきますし、自分自身も吹きやすくなります。
例えば、伸ばしている時やお休みの時は、一生懸命数を数えるだけではなく、ピアノ伴奏がどんな動きをしているのか、他のパートが何をやっているのか、ということに注目しましょう。
カウントを続けておくことも大事ですが、そこだけに重きを置くことは、音楽に入り込んでおらず、自分のパートを正しく吹くことだけに集中しすぎてしまうことにもつながります。
「ピアノがこうやって、こう弾いたら、私が入るんだな」と思えれば、音楽に乗ることもでき、必死に数える必要もありませんね。
ただ、その頼っていたパートがうっかり間違えて違うことを演奏してしまったり、落ちてしまう(いなくなってしまう)可能性もありますので、数えるスイッチを完全にオフにすることは、ちょっと危険です。
指揮などを常に頭に浮かべておけると、安心ですね。
また、クラリネットアンサンブルを始めとした合奏では、大抵の場合は掛け合いになっていることが多いので、それをきちんと理解することによって、やりとりができるようになります。
「私がここまでメロディーを吹いたから、はい、バトンタッチ」
「伸ばしをやってたけど、メロディーもらいます!」
というように演奏できるようになるためには、お相手がやっていることを知ることが大切、ということですね。
注意点としては、みんなで一緒に伸ばしていたりすることもありますし、相手に必ず動きがある、ということは一概には言えませんので、やはり要所要所で正しく他のパートを知って、音楽を作り上げていきましょう。
合わせる楽しさを堪能しよう

一緒に演奏している人達のパートが理解できると、一気にクラリネットを吹くおもしろさ・合わせる楽しさは増しますし、音楽の質も向上します。
スコアや伴奏譜を活用したり、部分的に聴かせてもらったりして、「それぞれが同時に音を出している」を「相手を理解し、合わせている」に変えていきましょう。
今まで気づかなかった聞こえ方や、音楽の組み立て方ができるようになりますよ。