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スラーとタイの違いをきちんと把握しよう

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レッスン中にクラリネットを掃除しながら笑顔の生徒

はたと気づけば11月ですね。
なぜかいまだに10月な気がしていて、日付を見るたびに違和感を感じています。

月食もきれいに見えるくらい、空気が澄んでいますが、その分湿度も下がってきていますので、今年クラリネットを買われた方は、冬に向けてより一層楽器本体の管理に気を回すようにして下さいね。

レッスンをしていると、たまに「この記号はスラーですか?タイですか?」と、曲中の吹き方について質問されることがあります。

わかっているはずなんだけど、たまに「これって一体どっち?」と思ってしまう「弧」について、この機会にきちんと知っておきましょう。

スラーとタイ

スラーとタイは、同じように「弧」で書かれますね。

スラーとタイの譜例

多少、弧のふくらみは違いますが、見た目はほぼ一緒です。

しかし、意味は全然違っていて、スラーは「なめらかに演奏する」という奏法で、タイは「同じ高さの音を結ぶ(つなげて演奏する)」という指示です。

ここまでは、一通り楽譜が読める方なら、ご存知かと思います。

では、これまでにレッスンで質問されたパターンのご説明をしていきましょう。

スラーとタイの違いをきちんと把握しよう

今まで生徒さんから聞かれたことは、「その弧がスラーかどうか迷う」というよりは「タイなのかどうか迷う」ことばかりでした。

これは、タイの定義が、わかりやすいようで実はよくわからない、ということに起因しています。

先程も書いたように、「同じ高さの音を結び、つなげて演奏する」というのが、タイの決まりごとです。

では、この譜例はどうでしょう。

一瞬タイなのかと迷ってしまうスラーの譜例

1も2も、確かに同じ音同士が弧で結ばれていますね。

1に関しては、間に違う音が入っているので、「スラーだろうな」という予測はつくものの、「でも最初と最後の音が同じだし、どっちなんだろう?」と思われての質問でした。

タイの「同じ高さの音を結ぶ」というのは、並んだ音であることが条件になりますので、1はスラーです。

また、2については、全てが同じ音ではありますが、これもスラーです。

タイとして演奏してほしい場合は、すぐ隣の音と弧で結ぶ必要がありますので、

タイとスラーの違い表した譜例

タイでつなげて演奏してほしいのであれば、1の表記となります。

このように「すぐ隣の、同じ高さの音」が結ばれていればタイということになりますので、しっかり覚えておきましょう。

なお、2のように、同じ音のスラーの場合は、タンギングで音と音を分かれさせて演奏しますが、なめらかに聞こえるように気をつけねばなりません。

なかなか難しい表現法なので、しっかり練習しておきましょう。

ちなみにスラーは、「何の音を結ぶか」などの決まりごとはありませんので、弧で結ばれている音があれば、その弧がかかっている間は、なめらかに演奏して下さい。

たまにある見極めが難しい表記

ここまでお話してきたことで、スラーとタイの違いははっきりおわかりいただけたと思いますが、吹奏楽やアンサンブルの場合、まれにぱっと見極めることが難しい楽譜があります。

例えばこちら。

スラーとタイがわかりにくい譜例

隣同士の同じ高さの音が結ばれているので、見た目はタイです。

しかし、上段の楽譜については、もし4拍伸ばしてほしいのであれば、全音符を書けばいいはずなのに、わざわざ二分音符で書かれていますので、スラーの可能性が高くなります。

また、下段は、どこからどう見てもタイなのですが、他のパートと一緒に和音を奏でていて、自分のパート以外が違う和音に進んでいるとしたら、これはスラーになります。

ただ、これに関しては、楽譜から読み取るのは残念ながら無理です。

周囲に気を配り「自分だけ続けて同じ音を吹いてるな」と判断するか、「怪しいかも(もしかしたらタイではないかも)」と疑い、スコアを見たりして、他のパートの楽譜を確認する必要があります。

他のパートが違う音に進んでいるのであれば、こそっとタンギングをしましょう。

ソロではこのようなことはありませんが、合奏ではない話ではないので、頭の片隅に入れておいて下さいね。

決まりがわかれば難しくない!

スラーとタイの違いについて、なんとなく確証が持てていなかった方も、今回のお話でわかっていただけたと思います。

スラーは極端な話、いくらでも音と音を結ぶことができます。

しかし、タイは2コ先・3コ先と結ぶことはできず、隣同士でなくてはいけませんし、当然同じ高さの音である必要があります。

この違いをしっかり押さえて、自信を持って演奏していきましょう。

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