東京クラリネット教室
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クラリネット演奏中はこまめにスワブを通そう

スワブを通してクラリネットをお掃除する生徒

先月は急なお休みが重なってしまい、久しぶりのレッスンになってしまった生徒さん。

ふとしたきっかけで、楽器の掃除の話になりました。

練習中に楽器の掃除ってしてますか?

皆さんは、どれくらいの頻度でスワブ(掃除用の布)を通していますか?

「どこかのホールから水が出たら」「床に水が垂れたら」「片付ける時だけ」「特に考えてなかったなぁ…」など、いろいろな方がいらっしゃると思います。

私は、かなり頻繁に通します。

楽器を出したら、まずロングトーンをしますが、下からの半音階で真ん中の「ラ♯」まで行ったら、一旦メトロノームを止めて掃除をします。

中が濡れていても濡れていなくてもです。

その後は、最後の音(ダブルhigh B♭)までやってから掃除。

あとは、特にタイミングを決めているわけではありませんが、練習の区切りがつくたびにスワブを通します。

「やりすぎじゃないの?」と思われるかもしれませんが、水が垂れてきてからでは遅いのです。

演奏を妨げる水が出ないようにするには

「吹いてるといっつもここのホールから水が出てきちゃう」といった経験はないでしょうか。

それは、すでに水が通るルートができてしまっている、ということです。

水が下に垂れるほど掃除をしないと、そのルートを水が通っているわけで、「そりゃそこから毎回水も出るよね」というわけです。

こまめに掃除をしているつもりの私の楽器も、同じように水の出やすいホールがあります。

内部にできてしまった水のルートを消す手立てはないので、出ないようにするためには、「その手前で食い止める(水を除去する)」のが唯一の手段であり、最善なのです。

演奏会中の掃除

私は、本番中もスワブを通します。

吹奏楽のように、1曲が短い場合は曲中にやることはありませんが、組曲などの楽章間に通すことはあります。

もちろん、次の曲が始まるまでに終わらせること、なるべく最小限の動作で静かにやること、は注意しています。

「演奏会中にスワブって通してもいいんですか?」と聞かれることもありますが、どこかのホールに水が溜まり、その音を吹いた時にプルプル言ってしまうことを考えれば「むしろ通すべき」だと思います。

実際に、プロオーケストラの演奏会でも、曲中にそっとスワブを通している光景を目にすることは多々あります。

楽器をいい状態で吹くためには、必要なことなのです。

楽器の状態を維持するために

意外に見過ごされがちな楽器の掃除ですが、とても重要なことです。

特に今の時期は、外気と呼気の温度差が激しくなるため、吹き始めはかなり水が溜まりやすくなります。

「スワブを通すのは、しまう時だけ」は絶対に良くありません。

こまめな掃除を常に心がけましょう。



この記事を書いた人

吉祥寺教室
中村 珠美 先生

この記事を書いた人

のべ10,000人以上の生徒を指導。 笑いの絶えない楽しいレッスンで、あなたのクラリネットスキルを次のステージへと導きますよ! ごはん大好き、お酒も大好き、ミスチル大好き。


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