自分達に合ったアンサンブルセッティングをしよう

本日は上級者アンサンブルが開催されました。
前回初めて9月の発表会出演メンバーが揃ったのですが、今日は残念ながらお一方お仕事でお休み。
皆さんお忙しいので、なかなか勢揃いというのは難しいですね。
実はあっという間に、今日を含めてクラスは残り2回。
集中して頑張っていきましょう!
今回はB♭クラリネット3名・バスクラリネット1名の計4名で演奏していきます。(通しの時だけ講師も参加)
今日の演奏曲も、引き続きチック・コリア作曲『スペイン』とクラリネット五重奏版『魔女の宅急便メドレー』です。
録音の活用の仕方
どのアンサンブルクラスでも、本番が近づいてくると録音をして、各クラスの皆さんと共有していますが、今回の上級者アンサンブルでは「この前の録音を聴いて思ったんですけど…」という話が、自然に持ち上がりました。
そういえば、録音を聴いて自分の練習に役立てる、ということは各自でしていただいていると思いますが、こんな風に感想の持ち寄りというのは、今までしてこなかったかもしれません。
改まってではなくてもいいので、クラスが始まる前のちょっとした時間などに、そういうことを伝え合うことは、共通見解が生まれますし、今後どうしていくべきかが見えるきっかけにもなります。
個人の反省や気づきは、自分自身の練習に役立てて、全体の感想はみんなで話をすることで、アンサンブルとしての仕上がりを高めていきましょう。
自分達に合ったアンサンブルセッティングをしよう

さて、アンサンブルというのは、それぞれの編成に適した配置(セッティング)があります。
そこまで規模が大きくないクラリネットアンサンブルは、基本的には客席側から見て左側が一番高いパート(E♭クラリネットがいればE♭クラリネット、いなければ1番)で、右に行くに従って2番・3番…と並び、一番右がバスクラリネットになります。
奏者から見ると、ピアノと同じように、左側が低音・右側が高音ということですね。
しかし、数か月前から、上級者アンサンブルでは真ん中にバスクラリネットを据え、他のパートは通常通り、というセッティングをしていました。
これは、前回の曲がいつも以上にベースラインが重要で、全員になるべく均等に聞こえるようにするには、中央にいていただいた方が良い、ということになったからです。
このように、演奏している曲に合わせてセッティングを変えることは、悪いことではありません。
ついつい、「決まっているものは、決まっている理由があるのだから、絶対変えては駄目!」と考えてしまいがちですが、そんなことはないのです。
ただあくまでも、「その曲に合わせる」ことが目的であって、適当に気分で決めていいわけではありませんので、奏者達にとってのベストを探りましょう。
気になるセッティングがあったら、どんどん試してみるといいですね。
今回は定番の座り方に変更

なお、上級者アンサンブルでは、前回のセッティングのまま演奏を続けていましたが、今回の曲はメロディー以外のB♭クラリネット3パートでハーモニーを担当している箇所があり、そこの様子が今の座り方ではわかりにくい、というご意見があり、通常の配置に戻すことになりました
ここしばらく馴染んできたセッティングと変わるので、戻してすぐは多少の違和感はあったかと思いますが、数回演奏してみたところ、曲に合っている座り方なので、吹きやすさが増しましたね。
また別の曲を演奏する際も、今回の経験を生かして、柔軟にセッティングを考えていきましょう。
常に、全体のまとまりや、演奏のしやすさを重視して下さいね。