締まりのある演奏のために注目するリズムとは

2021年9月27日、今年6回目の初級者アンサンブルが行われました。
中級者アンサンブル・上級者アンサンブルは、発表会後最初のクラスは先月だったのですが、初級者アンサンブルについては、8月の日程だと皆さんご都合が悪く、残念ながら開催を見送りました。
そんなわけで、ちょっと久しぶりとなったアンサンブル。
しばらくお休みされていた男性陣も復帰され、数ヵ月ぶりに4名揃っての演奏となりました。
やはり人数が多いと、活気がありますし、皆さん嬉しそうですね。
今日から演奏していくのは、久石譲作曲『君をのせて』です。
少しずつステップアップしていこう
今回の演奏曲も、リクエストいただいた曲を三重奏にアレンジしてみました。
7月まで演奏していた曲よりも、少し難しく、練習を重ねるうちにできることが増えていくように考えた編曲です。
曲の長さも、今までの演奏曲の中では一番長いですし、少し複雑なリズムも出てきます。
また、今回初の試みとして、パート譜での演奏を取り入れてみました。
スコア形式の楽譜は、「その曲の答え(全体像)が書いてある楽譜」ですが、パート譜というのは、自分が吹く音しか書いてありませんので、「合わせる」という点では、難易度が跳ね上がります。
吹奏楽やオーケストラなどで、パート譜での演奏を当然としている方達には、どうということもないと思いますが、この初級者アンサンブルの皆さんにとっては、初めてのパート譜。
かなり難しく感じられるのではないでしょうか。
スコアを見ながら自分のパートを練習してみたり、パート譜で吹いたあとにスコアと照らしてみたり、スコアを効果的に使いながら、練習を進めていくといいでしょう。
締まりのある演奏のために注目するリズムとは

新しく選んだこの曲は、今まで演奏した曲にはあまり出てこず、かつ曲の仕上がりを左右するリズムが多用されています。
それは裏拍。
この曲は4分の4拍子で、赤丸で囲われているのが裏拍ですが、たった2小節でこんなに出てきています。
この拍をきちんとはめられると、曲がぴしっとするのですが、曖昧になると急に締まりのない演奏になってしまうので、とても重要なのです。
とは言っても、その「きちんと」が、実は目安がないので、感覚として身につけるしかありません。
その身につけ方の一つとして、メトロノームをかけて、まずは八分音符を正確に刻んでいきましょう。
手拍子でやってみるといいですね。
偏ることなく八分音符が刻めるようになったら、そのまま手拍子を続けて、裏拍に当たる時だけ「タン」と歌ってみます。
その時に、手が声につられたりせず、きっちりと八分音符の刻みをキープするよう、気をつけて下さい。
それも均等にできるようになったら、八分音符で数え続けるのをやめて、手拍子を裏拍だけにするか、歌だけ残してみましょう。(もちろんメトロノームはかけたままです)
ここで、八分音符を刻んでいた時と同じように裏拍をはめられれば、かなり感覚として身についてきていると言っていいでしょう。
応用として、歩きながら頭の中で裏拍を歌ってみたりするのも、くせづけとしてはとてもいいと思います。(集中しすぎず、周囲にはしっかり気を配って下さいね)
いつでも裏拍が歌えるようになったら、実際に吹いてみて、安定して演奏できるようにしていきましょう。
アンサンブルとしてのまとまりを増すために

なんと、このメンバーで演奏するのは1月以来でした。
さらに少し難易度が上がった曲だったのもあって、最初に通した時はバラバラだったのですが、最後の合わせでは見違えてすっきりしました。
ただ、まだ吹けないところ・自信のない箇所があると思いますので、各自自分に合った練習をして、それぞれができる一番の演奏を持ち寄り、アンサンブルとして組み立てていけるようにしていきましょう。
来月のアンサンブルも楽しみにしています。