立ち回り方を考えた演奏で仕上がり度アップ
2023年9月28日、第74回目のバンドアンサンブルが開催されました。
明日は中秋の名月ということで、秋風が爽やかな夜、虫の音が聞こえて…かと思いきや、一日中信じられないくらいの蒸し暑さでしたね。
いつまでこんな気候が続くのかと、少々滅入ってしまいますが、本日はB♭クラリネット4名と、ドラム・ベース・ピアノの計7名で、外の暑さを上回るくらいの熱い演奏をしていきましょう。
いよいよライブも現実味を帯びてきましたので、今日からは以前皆さんで決めたプログラム順で演奏していきますよ。
演奏曲目(順不同)
- Another Day of Sun~From La La Land~
- CATSメドレー
- ホールニューワールド
- Step and Go
- I Am The Walrus
パート順に並んで座る意味
アンサンブルにせよ、吹奏楽やオーケストラにせよ、クラリネット内での複数パートが一緒に演奏する時には、並び順が決まっています。
基本的にアンサンブルは、吹く側から見て右側が音が高いパート(1st)、左側が低いパート(バスクラや4thなど編成による)になります。
奏者としてピアノに向かった時と同じですね。
他のアンサンブルクラスでは、常にそのように並んでいて、曲ごとにパートが変わる場合は、きちんと移動して演奏しています。
以前はバンドアンサンブルもそうだったのですが、いつしか「その日固定の席」になっていて、たまに私が「隣の人がいつもと違うように並んで下さーい!」と言うくらいで、改めてパートを意識した座り方はしなくなっていましたね。
しかし、本番をやるとなると、そうもいきません。
先程お話したように、高さが順番になっていることで、音がまとめやすかったり(すごく高い音と低い音では合わせるのが少し大変です)、1stがメロディーで2ndがそのハモリだったり、同じく1stがメロディーで2ndと3rdが伴奏、ということもあったりします。
もちろん、2ndが主旋律を吹いて、1stと3rdが両脇で同じことをしている、なんて場合もありますが、パート順に座るというのは、そう並ぶ意味があるのです。
今日は「いつもと聞こえ方が違う!」「自分の音が聞こえない…」という声が聞かれましたが、慣れてくれば確実に今の並びの方が吹きやすいので、本番に向けて今日の座り方(席替えあり)を当たり前にしていきましょう。
立ち回り方を考えた演奏で仕上がり度アップ
パートの順番(1st・2nd・3rd)で座ることによって、聞こえ方が違って吹きにくく感じた部分があると思いますが、いつもよりも自分のポジションであったり、メロディーとの関わり方がわかったのではないでしょうか。
今までは何気なく吹いていた音の並びが、曲の中でどんな意味を持つのか、どれくらいの音量で吹いたらかっこよく聞こえるのか、ということを考えて表現することにより、音楽の精度は上がります。
今、皆さんが演奏しているアレンジは、ハーモニーを担当しているパートはほとんどなく(ピアノがやってくれるからです)、
- メロディー
- メロディーのハモリ
- オブリガート(対旋律)
- 合いの手
- 伴奏
のいずれかを吹いていますので、まずは「今自分が吹いているもの」が上記のどれに当てはまるのかを、しっかり分類していきましょう。(ごくまれに、ハーモニーをみんなで吹いていることもあります)
そして、それがどう聞こえるべきなのか、ということを考えることが一番大切です。
今回、皆さんにお願いしたのは、「原曲を聴いておく」こと。
原曲の通り、忠実に吹けばいいわけではありませんが、元の曲を聴くことで、自分の担当している音が、どんなふうに聞こえるべきなのか、イメージを掴むことができます。
『ホールニューワールド』に関しては、原曲にない音を編曲の方が作ってくれていますので、曲の雰囲気から考えるようにしてみて下さいね。
それぞれのパートが、自分がやるべきこと・聞かせ方を意識している演奏は、しっかり心に届きますので、なんとなく楽譜を追うことのないようにしていきましょう。
吹けない箇所はとことん練習!
座り方が変わっただけで、これまでよりも各パートの音が聞こえるようになった気がします。
となると目立つのが、実は吹けてない箇所。
先月もお話したように、その部分を放置してはいけません。
特にアンサンブルは、ソロ演奏と違って自分の音がそこまであからさまにならない(気がする)ので、発表会に出演された方達は、バンドアンサンブルの曲をちょっと後回しにしていたのではないでしょうか。
まだ具体的に日にちは決まっていませんが、ライブはやりますので、しっかり練習しておいて下さいね。
来月はもっと素敵な演奏になるように、今日気づいた課題を見直しておきましょう。