曲を吹く時に絶対に欠かしてはいけないこと

2022年2月28日、今年2回目の初級者アンサンブルが行われました。
初級者アンサンブルの皆様も、もちろんアンサンブル発表会で演奏され、上級者アンサンブルのメンバーから「初期の頃からずっと聴いているので、今回の演奏に感動しました!」というお言葉をいただきました。
聴いてくれる方に成長や上達が伝わるというのは、とてもすごいことです。
さらなる感動を与えられるように、これからより一層頑張っていきましょうね。
今日は、お一人ご都合でいらっしゃれなかったので、B♭クラリネット3名に、通しの時だけ講師が加わって、このメンバーでは初めての四重奏に挑戦していきます。
今回からの演奏曲は、玉置浩二作曲『夏の終わりのハーモニー』です。
初めての初見アンサンブル体験

今までの初級者アンサンブルは、あらかじめ楽譜をお配りしておいて、各自譜読みをしてから初回アンサンブルに臨んでいただく、という形をとっていました。
しかし、だいぶアンサンブル経験も積まれてきましたので、今回からは中級者アンサンブル・上級者アンサンブルの方々と同じように、その場で楽譜をお渡しして、スコアを見ながらパートを検討し、初見で通してみる、ということに挑戦していただきます。
初見というのは、当然その楽譜を初めて吹く時にしかできません。
自分だけで初見をやってみると、「止まらず行くぞ!」と決めて吹き始めても、ついつい止まってしまったり、吹き直してしまったりしますが、アンサンブルであれば、音楽は流れ続けますので、より本来の初見演奏の意味というのが出てきます。
そうすることにより、自分の苦手なポイントが見えてくるわけですが、それが初見で吹くことの重要なところです。
「初見がうまくできない」と一言で言っても、
- 音が読めない
- 音は読めても指が行かない
- リズムがわからない
- リズムはわかってもその通りに吹けない
と、できない理由も様々です。
自分の状況がわかれば、ではその苦手を克服するにはどうしたらいいか、と考えられますので、次からの練習の仕方が変わってきますね。
初の初見アンサンブルということで、皆さん四苦八苦されていましたが、今後の練習をどうするか、という点にぜひつなげてみて下さい。
曲を吹く時に絶対に欠かしてはいけないこと

初見であろうが、本番直前であろうが、曲を吹く時に絶対に欠かしてはいけないことがあります。
それは正しくカウントをし続けるという点です。
「そんなの当たり前じゃん」と思われるかもしれませんが、初見や譜読み段階では特に、音やリズムに一生懸命になってしまい、カウントがすっぽ抜けてしまうことも多くあります。
また、テンポは取っていても、例えば「1」がどこかわからければ、カウントはできていない、ということになります。
そうなると「あ…じゃあカウントできてないかも…」と思い当たる方も、きっと多いですよね。
今回のアンサンブルでは、講師が手を叩きながら、「1!」「1!」と、小節のあたまで合図を出していましたが、テンポはキープしていても、その「1」と合っていないことが結構あったと思います。
ということは、楽譜通り演奏しようと集中しすぎて、カウントが置き去りになっていたわけです。
カウントができていないと、お休みが正しく数えられなかったり、ちょっとしたリズムのミスでずれてしまいます。
楽譜に慣れないうちは特に、音を追うのに必死になってしまいますので、当たり前のようにその曲の拍子でカウントを続けられるように、特に1拍目がずれない練習をしていきましょう。
メトロノームを吹いている曲の拍子に合わせてかけるのが、簡単かつ効果的ですので、吹ける速さでメトロノームを鳴らして練習してみて下さいね。
初見スタートのアンサンブルの仕上がり具合は?
最初の初見での通しは、正直「これはどんな曲だっけ…」という演奏でしたが、最後の演奏はかなり各パートの動きが見え、形になっていましたね。
間に譜読みと個人練習の時間を取りつつ進めたとはいえ、約2時間弱でここまで吹けるようになったのは、やはり皆さんの底力がアップしてきたことを感じます。
ただ、最後もやはりカウントはずれてしまって、講師が吹き終わっているのにまだ吹かれている方もいらっしゃいましたので、「1」をしっかり意識した練習をしておいて下さいね。
次回も期待しています。