テンポキープに必要な素早いテンポの共有

2022年1月5日、今年1回目の初級者アンサンブルが行われました。
昨年の1月のことを思うと、翌月からはアンサンブルの休止が決まっていて、気持ち的に綱渡りな中本番を迎えましたが、今年も先行きは不透明なものの、だいぶ心穏やかに過ごせるようになってきたように思います。
元々、9日に発表会の予定だったので、新年早々のアンサンブルとなりましたが、本番前最後のクラスになりますので、びしっと気持ちを引き締めて臨んでいきましょう。
今日も、B♭クラリネット4名で、久石譲作曲『君をのせて』を仕上げていきます。
ステージに出る瞬間からお客さんの心を掴もう

今日は、発表会前最後のアンサンブルということで、入退場の練習も併せて行いました。
意外と気にしてない部分なのですが、
- 入場時の歩き方
- 楽器の持ち方
- 礼の仕方
- 着席からチューニングまでの時間
などで、お客さんの「この人達の演奏を聴きたい!」と思う度合いが、大きく左右されます。
奏者側に、ダラダラした意識はなくても、そのような印象を与えてしまうと、演奏に対する期待度は下がってしまい、お客さんの気持ちが削がれてしまうので、どんなに良い演奏をしても、心に届きにくくなってしまいます。
逆に、きびきび、堂々としていると「どんな演奏をしてくれるのかな」と、気持ちが前のめりになりますので、自分達の音楽に引き込むことができます。
せっかく演奏するからには、同じ音楽の中で数分間を過ごせる方が、お互い幸せですよね。
もし、入退場を練習した際に、チェックをしてくれる人がいなければ、動画で撮ってみましょう。
自分のイメージと相違していないか、どのようにしたらかっこよく見えるのか、練習時に確認しておくことで、本番に生かすことができます。
「自分がお客さんだったら、どんな奏者の立ち居振る舞いを見たいかな」という視点で見てみると、よりわかりやすいですね。
テンポキープに必要な素早いテンポの共有

本番も近いので、まずはカウントなしの通しから。
前回アンサンブルから2週間ほどしか経っていないのですが、ちょっとバラバラな演奏になってしまいました。
今日、このアンサンブルクラスの大きな課題だったのが「テンポの共有」と「テンポキープ」。
どのクラスでもお話していることですが、小編成のアンサンブルでは指揮者がいません。
そうなると、最初に合図を出す人のブレス(吐く・吸うの2拍)でテンポを掴み、一瞬でそのテンポの演奏を始めなければならないわけです。
ここで、同じテンポを奏者全員が共有できないと、その後も縦の線が揃うことなく進んでいくことになります。
合図に合わせてブレスを取って、吹き出しからしっかりテンポを把握しましょう。
しかしこれは、その場で掴むことにプラスして、普段からその曲のテンポ(インテンポ)でメトロノーム練習をしておいて、自分の中に掴むべきテンポの土台を作っておく必要があります。
また、テンポキープについては、かなり曲に慣れてきて、速く吹けるようになってきたことが、原因の一つです。
今日のずれは、順番に、と言っていいくらい、どのパートも前に行ってしまう部分がありました。
得意なところや、反対に嫌で速く過ぎ去ってほしい部分は、どうしても走りがち。
これも、メトロノームでの練習で改善できますので、テンポの共有とテンポキープのために、繰り返しメトロノーム練習を行っておきましょう。
衣装も本番を盛り上げる大切な要素

休憩中には、本番の衣装の相談。
「本番」と聞くと、どうしても上下黒や白黒などが思い浮かびますが、今回は堅苦しい曲ではないので、「ちょっと趣向を変えてみても良いのではないですか?」とご提案したところ、本番がなんとも楽しみな服装に決定しました。
そういう部分でお客さんの目を引くことも、曲の演奏を盛り上げる要素になりますので、「人前に立つ」という点だけは忘れずに、柔軟に考えてみるといいですね。
今日も最後は録音をして終了しました。
ぜひ練習に活用してみて下さい。
再来週には、初めての自主練習をされることになっていますので、本番は私も知らない演奏を聴かせていただけるのではないかと期待しています。
練習のしすぎと体調管理にも気をつけて、本番が万全になるよう、調整していって下さいね。