クラリネット悪癖ついたアンブシュアの直し方

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クラリネットを安定して演奏するためには、正しいアンブシュア(口のくわえ方)が不可欠ですが、「何が正しいのかわからない」「悪いくせが抜けない」という方も多いのが実情だと思います。

今回は、正しいアンブシュアと、自己流になってしまったアンブシュアを直していく方法を知っていきましょう。

なぜ「正しいアンブシュア」の必要があるのか

鉛筆の持ち方や、お箸の使い方もそうですが「正しい」とされているものは、「無駄がなく、効率的に使える」という点で「正しい」のですが、クラリネットのアンブシュアも同じです。

良い音色・音程で吹くためであることはもちろん、負担が少なく、演奏にブレが出ないようにするには、正しい口の形で吹けないといけません。

ただ単に音が出ているからいい、ということではなく、広い意味で良い演奏をするためには、正しいアンブシュアが必要となってくるのです。

多く見られるアンブシュアの悪いくせ

クラリネットのアンブシュアで多く見られる悪いくせは、大まかに2つです。

口を横に引きすぎ

クラリネットのマウスピースは、一見薄く見えるので、口を確実に閉める(締める)ために、きゅっと横に引きたくなってしまいます。

また、部活などでよく「口を横にぎゅっと引いて!」と教わることが多いことと、後述の「あごを伸ばすこと」を意識した結果、口角にぐっと力を入れてマウスピースをくわえている方は、結構多く見られます。

あごが丸い

クラリネットは、あごを伸ばしてマウスピースをくわえるのですが、「口を閉じること」と「あごを伸ばすこと」を両立させるのが難しいため、ついついあごが丸くなってしまいます。

ぱっとマウスピースをくわえた瞬間から、意識せずにあごをすっと伸ばすことができる方がいる一方、「あごを伸ばすってどういうこと?」という方もたくさんいらっしゃいます。

クラリネット悪癖ついたアンブシュアの直し方

いくら正しいアンブシュアが大切だと言われても、一度ついてしまった悪いくせは、直すのが大変です。

慌てず、じっくり時間をかけて直していきましょう

正しい口の閉じ方

口を横に引いてしまうくせがある場合は、息がもれないようにしよう、という意識が強いことが多いので、「横に引かなくても、息はもれない」ということを、体感していく必要があります。

また、先程書いたように、あごを伸ばそうとした時に、口角を引くと伸ばしやすくなるために、ついやっていることもあります。

まずは、口を閉じずにマウスピースをくわえてみましょう。
この練習の際は、必ず鏡でチェックしながら進んでいくことが重要です。

この状態で、口角に力が入っていないことを、口を閉じる前にきちんと確認しておきます。
ここですでに口があまり開いてないようであれば、力が入っているか、くわえ方が浅い、もしくは深くなっていることが考えられますので、先に進まずに再度くわえ直しましょう。

また、マウスピースを噛むことはせず、歯でぐっと挟むだけに留めて下さい。

力を抜いた状態でくわえられていることを確認したら、そのまま上下に口を閉じます。
本当にただ閉じるだけです。

正面と横から見た良いアンブシュア

口を閉じると同時に、口角の位置・力加減が変わらないことを、ちゃんとチェックして下さいね。

この後、息を入れるわけですが、大きな音を出そうとすると、あっさり元のアンブシュアに戻ってしまいますので、まずはそっと、音が鳴らなくてもいいので、口の形や力が変わらないように息を吹き入れてみましょう。

弱い息でできるようになったら、徐々にしっかりと音を鳴らしていくようにして下さい。

どこかのタイミングで口に力が入るようであれば、その1つ前のステップに戻りましょう。
無理に先に進んでも、ますます悪いくせがつくだけですので、絶対にやめて下さい。

正しいあごの伸ばし方

「あごを伸ばす」というのは、意識してやるには実はとても難しく、苦労される方が多いのですが(私もかなり時間をかけて身につけました)、できるようになれば息が入りやすくなって音も良くなりますし、ブレスでアンブシュアがブレることが減ります。

第一段階として、マウスピースをくわえていない状態で、あごを伸ばすことができるようにしましょう。

「あごを伸ばす」には、ほんの少し下あごを前に出すのがコツなのですが、やりすぎると顎関節を傷めますので、あくまでもほんの少しに留めて下さい。

また、すでに書いたように、口角を引くと簡単にあごを伸ばせるのですが、前項の「正しい口の閉じ方」を実践しようとすると、せっかく伸ばしたあごの形が変わってしまい、また悩むことになってしまいますので、口を横に引くことなく、あごを伸ばすようにしましょう。

正面から見たあごの引き方の比較

目指すのは、向かって左の写真のような伸ばし方です。
右は、口を横に引いていますので、良くありません。

マウスピースをくわえてない状態で、このあごの形ができなければ、かなりの高確率であごを伸ばして吹くのは難しくなりますので、この段階を特に丁寧にやりましょう。

今はちょうどいいことにマスク生活ですので、移動中などにこっそりやるのもいいですね。

感覚がなかなか掴めないかもしれませんが、ある日ふと「あれ!?伸びてるかも」と思えるはずですので、気長に繰り返して下さい。

あごを自由に伸ばせるようになったら、次は楽器をくわえます。
その後の手順は、「正しい口の閉じ方」と同じですので、練習の仕方としては

ということになります。

「口の閉じ方」にせよ「あごの伸ばし方」にせよ、進み方は人それぞれです。
ぱっと進めるステップと、そうでないステップに分かれるでしょう。

箇条書きになっていると、どれもぽんぽんと進んでいけそうな気がしますが、そういうわけではありませんので、とにかく丁寧に、できたかどうかを厳しめにチェックして、次の段階に進んでいくようにして下さい。

悪癖は必ず克服できる!

私も中学生の頃に、大がかりなアンブシュアの修正に取り組んだことがあります。

小学校の吹奏楽団で習ったアンブシュアが「口を、これでもか!というくらいぎゅーぎゅーに横に引き、へこむくらいマウスピースを噛む」タイプのものだったからです。

3年間、疑うことなく続けてきたアンブシュアですので、直そうとしても、なかなか変化を感じられませんし、ちょっと油断したら元に戻ってしまうし、「正すことは無理なんじゃないか…」と諦めかけたこともありますが、数か月にわたって根気よく続けた結果、今のような無駄な力の入らない、安定したアンブシュアを身につけることができました。

曲を吹かなければいけない状況の時は特に、「基礎練習では直ってきてるけど、曲では以前のくわえ方に戻る」ということも起きると思いますが、それで構いません。

いずれ、「自分がクラリネットを吹く時のアンブシュアはこれ!」というものが固まれば、必然的に、基礎だろうが曲だろうが、正しいアンブシュアで吹くことができるようになります。

焦らず丁寧に、悪いくせをなくすための練習を続け、安定したクラリネット演奏ができるようにしていきましょう。

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アンブシュア クラリネットの吹き方
合奏 182
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クラリネット 48
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