曲練習が楽になるような譜読みの仕方をしよう

1月から3月は過ぎるのが早い、とはよく言われますが、本当にそうですね。
2月の発表会から、もう3週間弱だなんてびっくりしてしまいますが、次の発表会に向けて皆さん続々曲決めをされていますので、また新たに頑張っていきましょう。
新しい曲に取り組むとなると、必要なのが譜読みですね。
この譜読みの仕方次第で、後々の練習が大変になってしまうことがありますので、注意すべき点をしっかり押さえて、曲練習では曲の仕上げに集中できるようにしていきましょう。
改めて譜読みについて考えよう
「譜読み」については、以前にも何回かお話してきました。
tokyo-clarinet-school.com
tokyo-clarinet-school.com
初見である程度の演奏ができれば、「譜読みをする」というステップは、飛ばすことができますが、大抵の方は必要だと思います。
譜読みは「指が回らない部分はあるけど、リズムや音は把握できた」という状態に持っていくための作業ですので、とにかく正確さが大切です。
速さよりも、正しく一通り演奏できることを、第一に考えて進めていくようにしましょう。
曲練習が楽になるような譜読みの仕方をしよう

東京クラリネット教室の生徒さんは、ソロ・アンサンブル・楽団(吹奏楽・オーケストラ)など、いろいろな形でクラリネットを演奏されていて、新しい曲をレッスンにお持ちになることも、多々あります。
基本的には、譜読みのお手伝いというよりも、「譜読みが終わったので、どのように吹いたら曲がかっこよくなりますか」とレッスンにいらっしゃるのですが、その際
- 音の読み間違い
- ♯・♭のつけ間違い
- 指間違い
- リズム間違い
などがあったりすると、その修正に意外と時間がかかってしまって、曲作りになかなか入れない、ということが起きてしまいます。
正しい音や指は覚えにくいのに、間違ったものというのは、簡単に覚えてしまって抜けにくいため、一度インプットされてしまうと大変です。
曲の仕上げに集中するためにも、一音一音丁寧に、リズムも含めて正確に捉えるようにしていきましょう。
また、譜読みの段階で、アーティキュレーションも一緒につけていくことが大切です。
強弱に関しては、案外すぐに直せるので、大きな音で譜読みをしておけば良いのですが、アーティキュレーションはそうもいきません。
スラーだったものをタンギングにする、またその逆などの、単純そうに思えるものもそうですし、例えば「十六分音符4つのうち、2つの音がスラーで、2つがスタッカート」なども、「あとからつければいいよねー」とやっていると、慣れたものから変更するのは、時間を要してしまいますので、最初から正しくつけておきましょう。
譜読みの時のちょっとした気の回し方が、あとの練習の効率を大きく左右しますので、億劫がっては駄目ですよ。
正しく譜読みして他の練習に時間を割こう

人それぞれ、譜読みの進め方はあると思いますが、音や指、リズムの間違いに気をつけることは、絶対に欠かせないことです。
もちろん、意図的に間違えて読むようなことはないと思いますが、「なんとなくこうだと思ってたのに、違った!」ということを避けるために、しっかりと譜読みするようにしましょう。
重ねてになりますが、一度間違えて覚えてしまうと、直すのが大変になります。
音楽的練習に時間を使えるよう、「良い譜読みの仕方」を身につけていきましょう。