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吹きたい曲No.1!『クラリネットポルカ』

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レッスン中笑顔の生徒

先日の東京は、大雪に面食らってしまいましたね。

「どうせ今回の予報も、ひどめに言ってるんでしょ」くらいの気持ちでいましたが、水分多めの雪がドカドカ降り積もっていくので、雪かきに追われる夜となりました。

いつでも油断せずに過ごさねばなりませんね。

さて、東京クラリネット教室では、発表会に出るかどうかは生徒さんのご意思にお任せしていますが、楽団などの曲をお持ちでない場合は、上達のためにソロ曲に挑戦していただいています。

どんな曲をやるかは、ご本人にご希望をお聞きするのですが、「一度は吹いてみたいんです!」とおっしゃる方が多いのが『クラリネットポルカ』。

私も、「何かクラリネット紹介のために、ちょこっと吹いて下さい」と言われたら、迷わずこの曲を吹くくらい、知名度のある曲ですよね。

なにせ、曲名に「クラリネット」とついていますし。

そんな『クラリネットポルカ』を雰囲気のある音楽として聴かせるためには、どのような点に注意して演奏すればいいのか、順を追って考えていきましょう。

ポルカってどんな曲?

『クラリネットポルカ』を吹き始める前に、まずはポルカがどんな曲かを知っておきましょう。

起源はチェコのようですが、その後ドイツやポーランド(クラリネットポルカはポーランド民謡です)、スロヴェニアなどに広まったダンス音楽がポルカです。

調べてみると「ポルカは4分の2拍子の速い曲」とありますが、これはダンス音楽を「速い」か「遅い」のどちらかに分けた時に、「速い」に分類されるだけで、どちらかと言うとのんきで平和な感じの踊りです。

これは完全に私個人の想像ですが、カラフルでひらひらした民族衣装(回るとスカートが広がってかわいい)を着たお姉さんやさらにお姉さんと、これまた民族衣装のお兄さんやさらにお兄さんが、ほのぼの踊っているイメージが近いと思います。

ですので、世の中には『クラリネットポルカ』を、超絶技巧の曲のように猛スピードで吹き上げる方もいらっしゃいますが、そもそもそのような音楽ではなさそうですので、それを踏まえて練習するようにしましょう。

吹きたい曲No.1!『クラリネットポルカ』

レッスンで座って演奏する生徒

それでは、そんなのどかな光景が目に浮かぶような『クラリネットポルカ』にするには、どうしたら良いか考えていきましょう。

ちなみに演奏するテンポは、四分音符92~100くらいが、余裕もあって楽しく吹ける速さだと思います。

第一主題

よく使われる編曲の楽譜だと、ピアノが四分音符で3拍、3オクターブの「シ♭」を弾き、その後四分休符1拍の計2小節の前奏で始まります。

その後、クラリネットの「ドミソ」の和音のアルペジオで上行するわけですが、B♭管の最低音「ミ」~クラリーノ音域の「ソ」までの2オクターブちょっとありますので、音ムラがないように気をつけて、「クラリネットって音域広いのよ~!」と、聴いてる人にお伝えしましょう。

その際、スラーがついていない十六分音符(ノンレガート)は軽やかに吹いて下さいね。

これらの音はあくまでノンレガートで、スタッカートがついているわけではありませんので、極端に短くする必要はありません。

また、その前にある十六分音符2つが結ばれているスラーですが、2つ目の音はタンギングはしませんが(スラーなので)、あとに続くノンレガートの音と同じ長さにします。

そうすることにより、ノンレガートの音も吹きやすくなりますので、スラーの2つ目の音は、うっかり長くなってしまわないようにしましょう。

クラリネットソロの2小節目からは、トリルがありますが、必死でバタバタと入れる必要はありません。

これまた軽やかさが求められている音ですので、鳥が「ピヨピヨ~」と鳴くようなイメージで入れられるといいですね。

その後の属七の和音のアルペジオも同じです。

4小節単位で、主和音→属七→主和音→属七と構成音は変わりますが、吹き方は全て同じになるようにしましょう。

十六分音符の三連符は、詰まったり偏ったりせず、均等に拍にはめて下さいね。

第二主題

第一主題を繰り返したあとは、新展開です。

先程までは、十六分音符にかかるスラーは、長くても2つ分でしたが、ここからは4つ(1拍分)スラーがかかる音が出てきます。

「十六分音符2つスラー・十六分音符2つノンレガート」の吹き方と、しっかり区別をつけ、さらっとしつつもなめらかに吹くようにすると、対比が出ておもしろくなります。

特に、第二主題の4小節目の2拍目「ソ・ファ♯・ミ・ミ♭」は、ちょっとだけべたっと吹くと、直前の3拍との変化がより際立ちます。

第二主題は8小節しかありませんが、踊りの動きや範囲が少し大きくなったかのようなイメージをしながら、フォルテで、アーティキュレーションを正確に演奏しましょう。

それができると、D.S.した時に、「メゾフォルテで軽やか」な第一主題と差が生まれます。

Trio

第一主題にD.S.したあとは、Trioに飛びます。

この部分は、2小節ごとに「高くてフォルテ」のパートと「低くてピアノ」のパートが交互に出てきます。

高くてフォルテ→低くてピアノ→高くてフォルテ→中間の音域でメゾフォルテ、という作りは、男女のペアで、女性→男性→女性と交互に踊ったあと、一緒に踊っている様子(メゾフォルテ部分)が想像できますので、「踊りでの対話」とも言うべき吹き分けができると、吹いていても聴いていても楽しくなります。

アーティキュレーションに関しては、すでに出てきたものばかりですので、同じように吹くようにして下さい。

また、D.C.する前(2カッコの中)は、一度曲を終わらせるつもりで、吹き切るようにしましょう。

その際、テンポはキープして下さいね。

D.C後

曲の最初に戻りますので、またまた第一主題が出てきます。(全て繰り返していたとしたら4回目)

さも初めて吹いているように演奏しつつ、Fineのカッコに入ったら、華々しく終わりましょう。

カッコ内をあまり遅くしてしまうと、わざとらしさが出てしまいますので、最後のアクセント2つをしっかりめに吹く、くらいの気持ちで、テンポを遅くする意識は持たない方がいいと思います。

ほぼ吹きっぱなしで大変な曲ですが、この最後のアクセント2つが決まると、かなりの達成感・充足感を味わうことができます。

繰り返しはお好みに合わせて

レッスンで座って演奏する生徒

『クラリネットポルカ』はぱっと見た感じ、そんなに長く見えないのですが、もれなく繰り返しがついていますので、楽譜通り吹くとなかなかの長さの曲になります。

もちろん、書いてある通りに吹いてもらうことを想定して作られているわけですが、休みもほとんどない曲ですので、「ここは繰り返すけど、こっちの繰り返しはやめよう」だったり「全部ストレートで行こう」だったり、自分の体力や本番の持ち時間に合わせて、ある程度自由に吹いて大丈夫です。(D.S.とD.C.は絶対しないと駄目です)

クラリネットソロ演奏の定番、かつ人気の『クラリネットポルカ』。

アルペジオだらけの曲ではありますが、「音が飛んでいて難しい!」と険しい顔をしながらではなく、ウキウキ楽しみながら演奏して下さいね。

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