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クラリネット演奏の強弱のつけ方のポイント

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笑顔で楽譜を用意する生徒

気づけば8月も下旬ですね。

まだまだ先だと思っていた発表会も、あっという間に残り1ヶ月を切り、出演される生徒さん達もなんだか落ち着かないご様子です。

体調管理に気をつけつつ、思う演奏ができるように、本番に向けてあと少し頑張っていきましょう!

ソロにせよ、吹奏楽やアンサンブルにせよ、音楽に深みを与える一つの要素として大切なのが強弱です。

ここのところ、レッスンをしていて、強弱のつけ方において皆さん同じところで引っかかってしまっているなと感じるので、今回はちょっとした意識で、しっかり強弱がついているように聞かせる方法をお伝えしようと思います。

いろいろな強弱がつけられるようにしよう

まず、強弱について、正しく理解をしましょう。

日本語では、「ピアノは弱く」「フォルテは強く」と教わります。

しかし、それは単純な音量だけの話ではない、ということをしっかり頭に入れておきましょう。

フォルテの指示があったとして、それは強く大きな音量を出すだけではなく、どんなシチュエーションでのフォルテなのかを考える必要があります。

例えば、大聖堂にごーっと響く重厚なパイプオルガンのようなフォルテなのか、晴れた日の原っぱで気持ち良く大声で歌っているフォルテなのか、何か怒りのような感情を伴ったフォルテなのか…などなど、考え始めれば、どんどんとイメージは湧いてくるはずです。

曲に合わせて使い分けられるように、強弱の引き出しをたくさん持つようにしていきましょう。

クラリネット演奏の強弱のつけ方のポイント

発表会での演奏曲に取り組む生徒

さて、曲の中での強弱のつけ方でポイントとなるのは、「音高」です。

知っている方も多いと思いますが、音は高さによって人の耳への届き方が変わります。

音というのは、高い方が聞こえやすく、低い方が聞こえにくいので、同じ音量のつもりで「ドレミファソラシド」と上りの音階を吹いても、クレッシェンドをかけているように聞こえ、「ドシラソファミレド」と下ってくると、デクレッシェンドがかかっているように聞こえるのです。

ですので、均等に聞かせるためには、下の音を出すようにする必要があります。

ということは、例えば下りの音階にクレッシェンドがかかっていた場合は、思っている以上に下の音に向かって息を入れるようにせねば、大きくなっているように聞こえない、ということになります。

別の例で考えていきましょう。

音の高さと強弱の関係の譜例

ここに、同じ音の並びがあります。
強弱は3パターンですね。

まず1の譜例の場合は、全てがフォルテの指示になっていますので、開放の「ソ」は、「前の音よりもちょっと大きいかな?」と思うくらいしっかりめに吹かないと、小さくなっているように聞こえます。

2の場合は、下の音がフォルテになっているわけですので、前からの流れで「さっきメゾフォルテだったから、フォルテはこれくらいだと思う」と少し強めに吹いたくらいでは、直前に吹いている1オクターブ~1オクターブ以上上の音よりも強くは聞こえません。

1の譜例の最初の「ソ」と同じ音量で吹いては駄目、ということですね。

また、3の譜例では、最後の開放の「ソ」がメゾピアノになっています。

これを「前がフォルテで次はメゾピアノだから、かなり落とさなきゃな」とやってしまうと、音の高さによる聞こえ方の違いにより、必要以上に音量を落としてしまったように聞こえてしまいます。

極端に言えば、同じくらいの大きさで吹いたつもりでも、開放「ソ」を落としたように聞こえるかもしれません。

クラリネットを吹いていて強弱をつける時は、音の高さによる聞こえ方の違いに、充分気をつけるようにしましょう。

そこがしっかり押さえられると、強弱の差が見違えてつくようになります。

聞いている人に届くように強弱をつけよう

発表会での演奏曲に取り組む生徒

部活指導に行った時などにもよく言うことなのですが、演奏している側は楽譜を見ているので、強弱にしてもアーティキュレーションにしても、「つけているつもり」になっていることが多々あります。

しかし、聞いている人達は、手元に何もない状態で演奏を聞いていますので、そこに楽譜通りの演奏を届けるとなると、大げさにやることが求められますし、「自分の演奏は、実際にどのように聞こえているのか」という点にも気を配る必要が出てきます。

その「実際はどう聞こえているか」に、今回お話した音の高さによる聞こえ方の違いが、大きく関わってきます。

録音などを活用して、「自分はこうしているつもり」が本当に表現できているかを、都度きちんと確認して、やっていることが人に伝わる演奏ができるようにしていきましょう。

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